タイトル:法に背いても。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「東先生は・・その・・・あきらさんとどういう関係なんですか?」


久しぶりにふたりの都合が合った日

せっかくだからと家に呼んだ恋人とゆっくり過ごしていると突然そんな事を言い出した


「ただの幼馴染みだよ」

俺は要くんの方を見て言うが要くんはこちらを見ずにただ俯いていた


「・・キスとかしたりするんですか?」

「あきらと?そんなはず無いじゃない」

何故そんな事を聞くのか尋ねると間を開けてからポツリと呟いた


「あきらさんが、そう言ってて・・・」

その言葉を聞いて「あぁ、なるほど」と全て理解できた

あきらは要くんをからかってあたふたする様子を見て楽しんでるんだ

「そんな事ないから安心して」

「まぁ・・俺には関係ありませんけど、」

照れ隠し

このまま良い方向に持っていこうと思ってたのに・・


「本当に関係無い?」

「え・・・?わっ、」

腕を引っ張りベッドへ投げるように押し倒す

何事か唖然としている要くんの唇を塞ぐと眼鏡と眼鏡があたり音を立てた

「っ・・・あの、」

「あきらとこういうことして良いの?」

困っている要くんに追い討ちをかける様に首筋に顔を埋めて何度か軽く吸う

痕は付けない・・・付けられない


「せんせ、っ」

「して良いんだったらするけど?」


口ごもる姿を横目に服の中に手を入れて横腹を撫でると大袈裟な程に反応した身体

それを見て熱が一気に集まったのを感じた








ーーーーーーーー・・・




「ぅ・・・あ・・・!い、た・・・っ」

「・・っゆっくり息吐いて」

「ぁ・・・っ苦し、」




生徒と教師

こんな事は許されるのだろうか



いや・・・許されないだろう



それでも俺は・・・



「く・・・っあ、ぁ・・!も、う・・・ッ!」

「良いよ・・・俺も限界っ、」


最後には欲望が最高潮へと達しその熱を中へと吐き出すと彼は気を失った







ーーーーーーーー・・・


「んっ・・・」

「要くん目覚ました?大丈夫?今日はもう遅いから泊まってきなよ?」

そう言って布団を掛け直してやるとその手を握られる

驚いて顔を見ると布団に隠れちゃって見えなかったけど隠れきれていない耳が凄く赤かった

「要くん・・?」

「俺・・・東先生が他の人とこういう事するの嫌ですから・・・っおやすみなさい、」



―これだから君は


手放せない・・・




例え法に背いても

それでも好きだから。



end


(120426)



戻る




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -