あの空の下でもう1度。 06



「俺と幸せになってください」


真剣な顔で言われ、その瞳から目が離せない




「・・僕なんかでほんとに良いの?」


「藤だからいいんだよ」



顔をそっと引き寄せ、返事の代わりに唇を重ねる


それがきっかけになったように深いキスへとなって行く



「ん・・・っふ」



呼吸がしづらくなると東はそれに気が付いた様で唇が離れた



「・・・平気?」


「うん・・」

「・・しても良い・・・?」


「・・・うん・・」


そっと目を瞑ると眼鏡を外され再び唇が重なった


先程よりも深く熱いキスへとなって行く



「はぁ・・ッ・・・ぁ」



手が服の中へと入ってきて脇腹を撫でられる

触れられている感覚に思わず身を捩る



「ぁ・・ずま・・・っ電気・・消して、」


肩を押して唇を離し、空いた隙に言葉を発する


今はまだ夕方だが電気を消すと結構暗い

それでもお互いの姿がしっかりと確認できる暗さだけど明るいよりは全然まし



電気を消して戻ってきた東は僕の服を胸元まで捲り上げ肋に触れた


「少し体重増えた?」


「ん・・後少しで標準に・・・なる、と思う」


「そっか」


東は微笑むとそのまま肋に唇を添えた


そのまま上へ

首元までくるとリップ音と共にチクッとした感覚


それが2、3度


その間東は手を休めず胸の突起を愛撫する



その優しい手付きにゾクゾクして東の肩をぎゅっと掴む



「・・・恐い?」

「ちが、う」


「気持ちぃ?」


「ん・・・ッ・・」


再びされたキスに言葉を失う



キスしてる途中も動く手


徐々に下へと滑って行く

その手が不意に内股に触れたとき自分でも驚く程に反応した



ズボンの中に手が入り胸の鼓動が早く大きくなる


そして自身に触れられると息が上がった



「はぁ・・・っ、」



唇が離れるとふたりを銀色の糸が繋いだ


羞恥に熱が顔に集まり赤くなる


「・・かわいいよ・・・明兎」


緩く動く手





―もっと、してほしい





自分の中に欲が生まれるともう止められない



「っ・・あ・・・!」


急に強くなった手の締まり

その次には先端を責められる



「んっ・・・ひ、ぁ・・ッ」


「・・明兎」







――もっと、もっと






「ねぇ・・気持ちい?」



言葉が出せない

その代わりに頷く




言葉が出せないのは限界が近いからだった



それを伝えたくて東の手を掴むと、東は解ってくれた様で

「出していいよ」と言い手の動きを早めた



その後直ぐに達して東の手に飛んだ



「はぁ・・っ・・ふ、」


呼吸が上がって頭がぼーっとする



「俺も気持ち良くなりたいな・・・明兎・・」



僕は名前呼ばれるのに弱い

東もきっとそうだろうけど



「・・挿、れてッ・・・いーよ・・・ゆぅ」



その言葉を聞いた東は顔を赤くしていた



「ありがとう。」



06 完


(120216)



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