あの空の下でもう1度。 44



この間のテストが返ってきた


「藤何点?」

「んー・・秘密」


こんな点数言える訳無かった



58点・・・



前回より明らかに低かった


それは前の学校よりもこっちの学校の方がレベルが高いのか


それとも僕の勉強不足が原因か


或いは両方か



「東は何点?」


「藤が教えてくれなきゃやだ・・てか俺低いし」


「じゃあ東より低いか高いか言うから教えて」


「んー・・・まぁいっか」


そう言うと東はテスト用紙の点数の所を見せてくれた


そこには63と書かれていた


「数学ほんと苦手・・・藤俺より高い?」


「いや・・・低いよ」


そう言うと東は物凄く驚いた様な顔をした


「噂で藤は頭良いって聞いたんだけど」

「何処情報それ・・・」

「いつも順位一桁とか」

「いつもじゃないよ」


「いつもじゃないってことは何度か順位で一桁とったことあるんでしょ?」


少しの間沈黙になった

そして「いつもじゃない」と言ったことを少し後悔した


「前の学校がレベル低かっただけだよ・・・」


東が何かを言おうとした様だがチャイムに遮られ会話は終わった。



44 完


(120201)



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