「あの子の名前なんだっけ・・・」
あの後「そんなの知らない」と言い藤は帰ってしまった
「藤の名前は」
家のベッドで寝転びながら考える
「藤原・・・あき・・と・・・」
その名前を口にしても当然ながら誰も返事をすることは無く壁に吸収された
「明兎・・・あきとだっけ」
いつまで考えても答えは出ること無く、そろそろ学校へ行く準備をしなければいけない時間になっていた
何で引っ越しの前の日は覚えていて引っ越しの日の事は覚えていないのか
何で遊んだ事は覚えているのに名前は覚えていないのか
不思議で仕方なかった。
06 完
(120106)
戻る