(ばかてす*若干八巻ネタバレ*ちゅー注意*15禁くらい)













「アキちゃ――…吉井くん!好きです、大好きです!」


一世一代の大決心をして愛しのアキちゃ――…吉井くんに告白したのはつい先日のこと。アキちゃ――…吉井くんが好きなのは同じクラスの坂本くんだと分かった。でもそれは誤解だったらしく、いや、そもそもそれが本当だろうと嘘だろうと私はアキちゃ――…アキちゃんのことを諦めるつもりなんて小指の皮ほど思っていない。むしろ逆に萌え―…燃える。恋愛に燃えるなんてなんて素敵な青春をしているんだろうか。でも押して押して、脱いだ服を奪って押して押してみたというのにアキちゃんは全くもって私を見てはくれない。やっぱりクラスが違うからだめ、なのかな。


「よし、――…アキちゃん!」
「あってたのにまさかのアキちゃんに!てか玉野さんっ?!何がしたいの!?」


押して押してアピールしてもアキちゃんが見てくれないなら、ことわざ通りに。


「おおお『押して駄目なら押し倒してみろ』です!」
「違う!それを言うなら『押して駄目なら引いてみろ』だから!それに本当に僕を押し倒すのも間違えて……っ、」

押し倒して、私の下で喚くアキちゃんの頬を掴んで唇と唇を重ね合わせた。ちゅ、と軽い音がして一度離れてもう一度口づける。


「ん、…っはあ……た、のさ…んん」
「…ん、ふ…ぅ、っはあ……」

名字じゃなくて名前で呼んでほしいな、なんて考えながらも貪るようにアキちゃんの唇を味わう。息継ぎの仕方なんて分からなくて、苦しくなってでも名残惜しいアキちゃんの唇からゆっくりと離れるとどちらとも分からない銀の糸が私とアキちゃんを繋いだ。頬を耳を顔を真っ赤に染めて肩で息をしながら私を見つめてくるアキちゃんに身体がゾクゾクとした。ああもうなんでこんなに可愛いの。アキちゃんが欲しい、可愛い可愛いアキちゃんを独り占めしたい。


押して駄目なら押し倒して唇を奪ってみろ!
(アキちゃん大好きです!誰よりも誰よりも大大大だぁい好きですっ!)


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