「カワイイ大人のハロウィン」



やっぱりハロウィンはどこでも同じだね。こんなに街も飾り付けられて。

ほら、僕の持っているカボチャも上手にできているでしょう? これはね、自分で作ったんだ。

テオが色々教えてくれたんだ。こういうの作るのすごく得意なんだって。

僕、ハロウィンって大好き。たくさんお菓子がもらえるし、あなたとこうして何時まででも一緒に居られる。

……あれ? どうして顔を赤くしているの? 僕なにか変なこと言った?

ふふっ、なんだ、そういうことか。僕の言ったことに……、照れてくれているんだね。

それって、僕を子ども扱いしなくなったってことでしょう? なんだか嬉しいな。

僕だっていつまでも子どものままじゃいられないから……。そういう態度をされるのが、逆に嬉しいな。

なんなら、もっとあなたを困らせてみたい。もっと、照れるようなことを言ってあげたい。

こんな僕は嫌い? 小さいままの僕の方が良かった?

良かった。あなたに嫌われたら悲しいから。ほら、行こう。ハロウィンはまだまだこれからが本番だよ!



なんだかたくさんお菓子がもらえたね。ノルディアのお菓子もおいしそうで、とっても嬉しいな。

でも、お菓子は少し我慢。僕も大人になったんだから、喜んでばかりはいられないよ。

ほら、仮装だって大人っぽいでしょ? 少し大人になったディアボロ……。どう? 似合ってる?

少し大人になってイタズラをしたら、あなたにもっとドキドキしてくれるかな、なんて。

わっ、どうしてそんなに笑うの? ……え? 僕が言ったことが、子どもっぽいから?

あははっ、頑張って大人になったつもりだったけど、あなたから見たらまだまだ子どもなのかな、僕は。

あー、大人に見えるように、お菓子をもらってもはしゃがないように我慢していたんだけど……。

でも、今日はまだ子どもでいようかな。あなたにもっと笑っていてほしいし。

さぁ、もっとフェスタを楽しもうよ。……トリック オア トリート! お菓子をくれなきゃ、悪戯しちゃうからね?








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