パーティーが始まるまでもうすぐだね。ドルチェ、喜んでもらえるかな。
え? 今日の私は準備をしている時からずっと楽しそうだった? ……そうかな。自分ではよくわかならいけど。
でも、あなたが言うのならそうなのかもしれない。だけど、私にはあなたの方が楽しそうに見えた。
あなたも色々準備に追われて大変そうだったけど、すごく笑顔だったから。
ふふっ、なんだか改めてそう考えたら、少し嬉しくなってきた。
だって、私とあなたは同じ気持ちでひとつのことに取り組めていたってことでしょう?
私が想ってるのと同じくらい、あなたもパーパのことを想ってくれているってこと……。
ふふっ、どうして照れるの? それはとても素敵なことなのに。
ボン コンプレアンノ! パーパ、誕生日おめでとう!
色んなことがあったけど……、私、パーパの娘として生まれてこられて本当に良かった。
これからもずっとずっと強くて優しいパーパでいてね。
……うん、少し恥ずかしかったけど、やっぱり言葉にするって大切だね。
普段はこんなこと、言わなくても伝わると思っていても、やっぱり言葉にすると喜んでもらえる。
だから、いつもは言えない言葉を、今日はあなたにも言いたい。
私と出会ってくれてありがとう。一緒にいてくれて、たくさん助けてくれて……ありがとう。
始まりがあれば終わりがあるなんてよく聞くけど、私はあなたとの関係は絶対に終わらせたくないって思ってる。
ファミリーに入ったときは私も人と接するのが苦手だったけど、毎日あなたと会うようになって、変わってきた。
あなたはパーパが選んだ人だから、……だから当然、私にとっても特別な人。
……あなたも、そう思ってくれる? パーパへの思いが同じだったみたいに、私との関係も同じように思ってくれる?
良かった、その言葉が聞けて。その言葉、パーパが聞いても喜んでくれると思う。嬉しい。
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