「そ…総悟…?」


向けられた背中は昔と変わらない、手が焼ける少年のもの。けれど気配が異なった。悪戯好きで他人に心を開かない、素直じゃない奴だけど、俺もトシも知っている。アイツがどんな人間なのかを。そうして振り向きざまに見えた表情で確信した。誰だ。お前は誰だ。トシは言った。総悟だけど総悟じゃないと。刀は言った。肉体も精神も喰らい尽くし、俺のものになったと。怒りが込みあげた。ああ、何を言ってやがる。ふざけるんじゃねえ。こんなところでいなくなるのかよ、総悟。自身の愛刀も食われてしまった。真剣勝負に手を出すことなどできない。だから見ていることしかできないけれど。


「万事屋…頼んだぞ」


俺の代わりにあの馬鹿を呼び戻してくれ。


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総悟総悟しか言ってないよ近藤さん。

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