「あ、やばい」


隣のデスクで書類作成中のおばさんは、突然立ち上がって何も言わず部屋を飛び出して行った。幸いなことに僕と彼女以外は誰もいないから文句を言われることはなかったが。それにしても何をしに行ったのだ。タイミングを逃したがあとで文句だけは言おう。と、心に決めて彼女を待つこと数分。ようやく帰ってきたおばさんは顔面蒼白で、文句の言葉など頭から消え去っていた。


「ちょっと、どうしたんですか!?」
「…うー、来たんだよ」
「来たって何が!?」
「生理だよ生理」


なるほど、そういえば一昨日から腰が痛いとか疲れが取れないとか言ってたな。大量出血でパンツがどうのこうのって。ああ、それは大変ですね。でも問題はそこじゃないんです。


「恥ずかしげもなくよく言えますね」
「…?何で恥ずかしがるの?」

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -