ずたずたに引き裂かれた精神は、ついに崩壊した。機械のように笑い続けていた少年は、座り込んだまま動かない。降り積もる雪と同じ色の彼は、唯一異なる色をした瞳を遠くへ向けている。何を話しても反応一つない。これで本当に良かったのか、少女には答えが出せなかった。殺してやりたいと思ったのは事実だ。けれど殺してしまったら自分の存在意義がなくなる。まもなく学園都市の者達がやって来るだろう。学園都市最強の第一位を連れ戻すために。心がなくなったニンゲンは人形と同じだ。このまま彼は連れて行かれ、統括理事会のいいように使われるのだろう。アレイスターの思うがままに、道具として。


「アンタはそれで、いいの」


答えなんてないのに。

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