真っ白な猫が道路をトコトコと歩いているのを見て、家にもそっくりな奴がいるなと思った。何処に行くのか、何をするのか、まるで分からないという点では同じだ。実は猫にも化けられるんじゃないかと疑ってみるも、そんな馬鹿なと一人笑う。危なっかしくて、一緒に住んでいる少女よりも子供っぽい少年。


「おーい、迷子になるなよー」


俺をクソガキと一緒にすンじゃねェ、と言うかのように猫は一度こちらを見、何処かに歩いていった。

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