121-130

 優しい嘘
 何故だか酷く懐かしかった
 笑え my little
 ドアノブにルミノール反応
 脳みそソテー
 え、誰あのオッサン?
 記憶に栞を挟んでおきます
 歩く殺人マシーン
 結膜炎の兎
 鎮痛剤が足りない


131-140

 午前二時に時が止まる
 和音をしらないピアニスト
 利き手が鍵爪じゃ紅茶も飲めない
 酒浸りのタナトス
 黒猫のカードゲーム
 睫毛の長い女
 主人を忘れたハチ公
 再来週の誕生日
 あぁ多重人格だからね
 さよららの握手


141-150

 まだ泣けない。何時になったら泣いてもいいの?
 境界線の内側で
 君へ汚染物質
 砂漠の砂の中に一滴
 赫い薔薇が咲いた
 螺旋階段の上に
 夜勤明けの鴉
 尨が眠るベッド
 紫色の夕闇
 俺って諦めが悪いんだ





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