もう10年以上前になるけど、初めてSMクラブに行った。
Mコースが1万円で遊べる、とてもリーズナブルなクラブだった。
駅前の電話ボックスから店に電話を掛ける。
すごくドキドキした。
出たのは女性だった。
「そこからア◯フルの看板が見えますか?そのビルの10階です」と場所の説明を受ける。
自分の声が震えているのがよくわかった。
偽名(友人の名)を伝えて電話を切る。
口がカラカラになり、缶ジュースを買って一気に飲む。
指定されたビルの入り口まで来たが、なかなか入れない。
やはりこのまま帰ってしまおうかとも思う。
ビルの前を行ったり来たりすること数回。
意を決してビルに入り、エレベーターを待つ。
誰かが入ってくるんじゃないかということがすごく気になる。
もしも行き先が同じやつと乗り合わせたらどうしよう。
他の階で降りるやつでも、このビルの関係者は10階がSMクラブであることを知っているかもしれない。
待っている時間がすごく長く感じた。
エレベーターが来て、乗り込む。
幸い他には誰も乗ってこない。
10階のボタンを押す手が震えてうまく押せない。
なんとかボタンを押して、扉を閉める。
エレベーターが動き始める。
心臓は生ま.....続きはこちら→
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