×ルフィ








ここはとある海賊船。
ちょうどこの時間になると
お腹を空かせたクルーたちが食事を始める



「あーーっ!おいこらルフィ今俺の肉食ったな!」


「なんだよチョッパーいいじゃねぇか一個くれぇ!」



今日も賑やかな食事の時間。
船長がクルーの分の食事を横取りするのは日常茶飯事だ



『もー…はい、チョッパーあたしのあげるから』


「ほんとーかぁっ!」


『ほんと!はいっあーん』



だが今日の食事は
いつもと少しちがったらしい。

船長は勢いよく立ち上がると、自分の皿にあった骨付き肉を取って1人のクルーの前に行った


そしてこの後飛び出した船長の発言に、クルーたちは全員耳を疑う




「しのぶっこれやる!」




静まり返るキッチン。



「おい…嘘だろ。ルフィ、てめぇどっか悪いのか?」


「きっとこの間あたしが強く叩きすぎたせいでどうかしちゃったんだわ…っ」


「スーパー珍しいこともあるもんだなこりゃぁ」



次々に失礼な言葉が飛び出す。それもそのはず、船長がクルーに食べ物を…ましてや肉を譲るなど、今まで一度たりともありはしなかったのだ。『…ルフィ、ほんとにいいの?』



しのぶが尋ねると、ルフィはにししっと笑っていいぞ!と言った


「ただし、しのぶは何もすんなよ!」


『何もすんなよって…』


「ほらよっ!あーーん」


『(ぱくっ)…ありがとっ』



しのぶがそう言うと、ルフィは満足したように自席にもどっていく



この瞬間、誰もが悟ったであろうルフィの行動の意図を。




(あいつしのぶにアレやりたかったんだ…)


しかし当の本人達は気づいておらず、また食事を始めた




「船長さんは、しのぶがだいすきなのね」


「ヨホホホッ!微笑ましい限りですね」


「なんだウソップ、いらねーのかこのハム」


「いるに決まってんだろ!…ちょっルフィ待ておい!」




(ぱくっ)





今日も波はおだやかに

彼らは偉大なる航路の航海を続ける








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フロッグさんお待たせしました!

一応キャラはできるだけ
出してみました^^
よかったらお持ち帰りしてください!


相互ありがとうございました!




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