「班長〜?なんか落ちたよ?」 「あっ!」 「なにこ、れ……」 班長が落としたのは写真だった。 今より何年か前の幼いリナリーがピースサインをしている。 なにこれ。 私は気が動転してコムイさんを呼んでしまった。 まず、なぜリナリーの写真を持ってるのかってこと、それに、なぜ今ではなく昔のリナリーなのか。大問題だ。 「ロリコンなんだよ」 「え」 「ろりこん」 コムイさんの口から出た言葉は絶望的なものだった。「違います!」と否定する班長の手にはしっかり幼いリナリーの写真が握られているから、説得力がない。ロリコン。ロリータコンプレックス。中学生なンかババァだろ、という……あの……ロリコン…… 「……コムイさん……後で相談があります……」 みなさん、知っていますか、女の子とは好きな人の好きな形になりたいものなのですよ。 次の日。 そう、俺がロリコンだとバレてしまった次の日だ。 いや俺はちょっと小さめの女の子の方が守ってやらんとな、と思うだけであって、別に幼女ハァハァとかしてないし、断じてロリコンではないのだ。大体小さい女の子は守ってやらなイカンだろ、そういうことだよ!うん! 「はんちょー」 「ん?おお、おは、ようじょ!!?」 「ほらー!ね!僕の言った通りでしょー!?」 「ほんとにおはようじょっていった……」 ガガッと物陰からドリフトしながら出てきた室長は俺の目線まで幼女を持ち上げた。 だらーんと手足を垂らすその幼女、 「カンナちゃんだよ、リーバーくん」 「は、はぁ……」 「可愛いでしょ」 可愛い。じゃなくて。 俺の良く知るカンナはこんなサイズじゃない。どう考えてもいつもの半分以下だ。 「室長?カンナになんかしました?」 「うん」 即答かよ。 「はんちょー」 「ん?なんだ?」 「わたしかわいー?」 「ああ、すごくかわいい……」 「っていう、夢を見た」 「うっわー……引くわー班長疲れてんだよ、しぬよ。もっと休めよ」 氷河期を思わせる目だった。俺はその目を見て、あんな目されんだから、過去に浸っててもバチは当たらないんじゃないのか、とポケットの写真を軽く握った。 ( きれいな過去 ) .... :thanks 誘う赤頭巾さん MMSさん 『また、ね』 そらのさんから頂きました!幼女×班長うへへへへへへ^p^じゅるり 本当に本当にありがとうございます!!! T O P |