ぬるっ!とお湯で滑りがよくなったモルジアナの身体を舐めるように触る。
まだ膨らみかけのおっぱいは小さくはないけど手の平に収まる程度。手の中でふにふにと形を変えながら揉むと、モルジアナが鳴いた。
「ひァ…!」
なんとも可愛らしい高い声。
柔らかかった乳首が少しずつかたくなって、その存在を主張していく。
「気持ちいいね、モルジアナ」
「もぅ、止めてくださッ、ひゃうんッ」
逃げ出そうと身を捩るモルジアナの乳首を摘んだら首根っこを捕まれた子猫みたいに大人しくなった。
もし彼女がこういった性行為に慣れていない処女だったなら、こんなに早い段階で反応することはないだろう。奴隷として今まで受けてきた屈辱の日々を思えば、モルジアナが経験済みであることは容易に想像できた。
いやらしく笑うジャミルお兄さまの顔を思い浮かべて、モルジアナの身体を触る手に力が入る。
「ッァ、」
「痛いの好き?」
「ちが、ンアァ…!」
胸だけでこんなになるんだから、もしかしたらお尻の穴まで開発済みなんじゃないの。
ああ、イライラする。
「お兄さまとどんなことシた?お兄さまに買われる前はどんなことされたの?」
耳元で低く囁くと、モルジアナは過去を思い出したのか子どものように首を横に振って口を閉ざした。
悔しい。こんなに愛らしいモルジアナの初めてが私じゃないなんて!私が知りもしない調教までされているんじゃないかと考えれば考えるほどムカムカしてくる。
「どこを触れるのが一番好き?胸も気持ちよさそうだけど…やっぱりこっちかな」
「ソコは、ゃら…ッ!」
従者に手伝わせてモルジアナの足を開く。
まだ一度も触れていないのに、そこは彼女の内から溢れる体液でいやらしく濡れていた。
「お湯じゃぁないよね」
「もぅやめてくださ、い」
「やだ。止めてあげない」
鎖骨から胸、お腹と指を滑らせてぬめったそこに辿りつく。
恐怖からか興奮からか、ヒクヒクと震える入り口に指を挿入すると、一際高い声でモルジアナが鳴いた。
「アァッ!」
くしゃりと歪めた表情がたまらなく可愛くて、もっと鳴かせたくて指をめちゃくちゃに動かした。お腹の裏をなぞるようにすると、指を締め付けるように反応する。
激しく出し入れする度にヌチャヌチャと粘着質な音が浴室に響いて、私まで興奮してきた。
「どこが一番きもちいい?ねぇ、モルジアナ」
「…ッ、」
拳で口を押さえつけて我慢する仕草も大変可愛らしい。
お兄さまが褥でどのような趣味趣向を繰り広げていたのかは想像もしたくないけど、性に開放的な身体にはしていないようだった。
怖がらせたいわけじゃない。
最初はただ一緒にお風呂に入りたかっただけだ。しかし身体を洗ううちに徐々に反応するモルジアナを見て興奮してしまった。
私に気付かれないよう声を殺し震えを抑えようと顔を真っ赤に染める彼女を見て、欲情しない人間のほうがおかしい。
「もっとって、言えたらイかせてあげる」
「そんなこと…ふアァ!」
「ね、言ってみて。もっとしてくださいって」
「ァん、あッ」
「モルジアナ、命令、ね?」
奴隷は主の命令には逆らえない。
今まで命令らしい命令をしてこなかった私がこんな場面でこんな卑猥な命令をするなんて夢にも思わなかったのだろう。
モルジアナはきつく閉じたまぶたを開け、驚愕の表情を浮かべている。
「ほら早く」
「ぅ、ぁ…」
「はーやーく」
「……も、もっと」
「もっと、なあに?」
「もっと…して、くださ、いッ!?」
「よく出来ました」
男の人のそれを模したおもちゃを持ってこさせ、いい具合にほぐれたそこに無遠慮に突っ込むと、モルジアナは声も出せないくらいの快感に息を詰まらせた。
私が男だったら、一緒に気持ちよくなれるのに。
ぶちゅぶちゅと音をたてて奥まで突いてあげるよっぽど気持ちがいいのかモルジアナの目から涙が零れた。
明日からうんと優しくするから、今日だけ、今日だけは私だけのモルジアナを見せて。
121231 冬コミ配布用