嫌だ
ペルソナさんに手を引かれながら私は考える。
さっき会ったのは初等部校長…
つまりだ…私って初等部に通うわけ??
『あのー…』
「…何だ?」
『私って初等部に通うんですか??』
「あぁ…」
うっわー…マジか。
高校生が小学校の勉強するって…
反則じゃない??
そんな事を考えていたら"応接室"の前にいた。
訳が分からずペルソナさんを見上げる。
「…待っていろ」
『あ、はい…』
私は中に入る。
ペルソナさんはどこかに行ってしまったみたい。
あー…
担任ってどんな人だろー…
変な人だったらやだな…
バンッ
「こんにちは!!君の担任の鳴海でーすっ」
『………』
変な人が来たぁぁぁぁ!!
私はただ唖然と入って来た人を見る。
そして目が合った瞬間…
パチンッ
とウィンクをした…
殺意が芽生えたのはしょうがない
『あー…水谷絢奈です』
「うんっよろしくね絢奈ちゃん」
何だろう…
この人キライだ。
もう嫌だ。
そんな思いを込めて担任…
な、なまこ??先生?
を見る。
「はいっじゃあこれに着替えてね!!」
『………出てかないんですか?なまこ先生』
「…………え゛?」
『…?なまこ先生ですよね??』
アレ?違った??
とか思っていたら肩を掴まれた。
「な・る・み先生ね」
『は…はいっ』
恐い恐い!!
この人メチャクチャ怖いっ!
目が笑ってないよっ!!
誰か助けて!!
私は震えながら鳴海先生から制服を受けとりその場で着替えた。
鳴海先生怖い。
私もう鳴海先生に逆らえない気がする…
項垂れながら靴を履く。
『着替えましたー』
「うん!可愛いよ!!」
会話が成立してない気がするのは私だけ??
もう知らない。
そう思ってる私を鳴海先生が引きずりながら応接室を出た。
そのまま外に行くのか入ってきた扉の方へ引きずられる。
嫌だ
何かもう嫌すぎて泣けてくる…
ちょ、鳴海先生!!
私の靴が地面と擦れて大変な事に!
20111206
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