零+僕+舞






今日は予定も無く有意義に暇な時間を過ごせる日




「よう!いーたん、遊びに来たぜ!!」


「帰れ」


「いきなり!?」


「ほらー、だからいったじゃないですかーアポなしで人の家に上がり込んじゃ駄目なんですって」




零崎の後ろ、脇から舞織ちゃんが顔を出した。
ニット帽から出た茶色の髪の毛が重力にしたがって落ちている。うん。




「やぁ舞織ちゃん。相変わらず可愛いね。何も無い部屋だけどさ。お茶でも飲んでく?」


「え、いいんですか?」


「殺人鬼だろうと何だろうと可愛い子が訪ねてきたらお茶くらい出さないとね。」


「わぁ!ありがとうございます!あ、これゲーム持ってきたんですけど一緒にやりませんか?」


「そうだね。やろうか、さ、入って」


「はい」




ぼくは舞織ちゃんを部屋に招きいれ零崎が足を挟まないように勢いよくしめた。
この扉、建付けあんまりよくないから足とか割り込まれると歪んじゃうんだよね。




「……………ってぇ、俺は空気か!!!」


「人識君ツッコミ結構遅かったですねぇ」


「そうだね。零崎、ツッコんでないでさっさと入るんなら入れよ」


「お前ら絶対どっかで打ち合わせとかしてね?」


「「してないしてない」」




おぉ、舞織ちゃんとの驚きのシンクロ率だな。
やっぱり零崎は家賊の中でも弄られキャラなのかな?それとも舞織ちゃんが強いだけ、とか…
ありそうだな。


そして
零崎を部屋に入れて零崎に水、舞織ちゃんにみいこさんから貰った緑茶をだして零崎を詰ったり弄ったりゲームして弄ったりして。
有意義で暇な休日の半分以上が消費されていった。






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