零+僕


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ザァー、ザァー、ザァー
と大粒の雨が強風に煽られて激しい横殴りの雨が地面に叩き付けられていく




「てるてる坊主ーてる坊主ー」



「なぁ欠陥」



「何?てか、なんで然も当たり前のようにいるわけ?」





僕の隣に壁にもたれ掛かりながら座ってる零崎
ったく、現れんなら現れますとか事前に言えっつーの

ま、事前に言ったところで忘れるだろうけど





「さっきからよ…お前、何してんの?」



「見ればわかるだろ?歌いながらてるてる坊主吊るしてるんだよ」



「あぁ…そうだけどさ、それ以外に見えないけどさ、」



「あぁ、逆てるてるだよ。明日は大雨な気分なんだよ」



「や、それも分かるけどよ、可笑しいだろ?そのてるてる坊主!」





零崎は僕がもってるてるてる坊主を指差した
逆さに吊るされているてるてる坊主。ただ、顔面に月を型どった刺青があるだけの





「ただの暇潰しにちょっと僕が手を加えた逆てるてるにいちゃもんつけるな」



「やっぱ作ったのお前か!」



「そうだよ。さ、これで良しっと、」



「よし、じゃねえよ。嫌がらせか!!」



「あーした天気になーるな♪」



「無視!!?」





がたり。と大きな音を立てて零崎は立ち上がる
相変わらずリアクションがデカい





「明日、天気にならないといいな」



「むちゃんこ晴れればいいな」



「じゃぁ晴れたら零崎のせいだな」



「雨降ったらいーたんのせいだろ?」



「いーたん言うな」



「かはは」





笑って誤魔化そうとする零崎を横目に雨粒が降り続ける空を見上げる
明日天気にならないといいな。だなんて思いながら


晴れたら零崎に八つ当たりすればいいかな




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