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とりあえず、ぼくが家に帰るまでのことは以下省略して、ぼくは家の扉を空けた。と、いうより鍵が閉まってたのでどうせあの刺青野郎いるんだと思い、呼び鈴を連打した。
うるさいって?大丈夫。被害をくうのは家の中にいるやつだけだから。それに、ここぼくん家だし問題ない。
そして、何回鳴らしたのか数えるのが面倒になった時、扉が開いた。
やっぱりいやがった。
「・・・・・・」
「んーおかえりー」
開けてくれた零崎はやはり制服を着ていた。
歪みない。まったくもって歪まない。よくない意味で。
そして、今日もよくない意味で制服にプラスされてるものがあった。それは斬新で、でも古いような気もする。だが、とりあえず零崎が着ている制服が心配になってきたのでぼくは重い口を開いた。
「零崎、それは何だ」
「は?」
「その、昨日の晩御飯の、お前が寝ぼけた頭で朝も食べてたそのカレーにしか見えないその物体は何だといってるんだよ。」
「なにって、カレー」
「見れば分かる」
何言ってんだよコイツ、的な視線をよこさないでほしい。それはぼくの視線だ。
「問題はそこじゃない。何故お前は真っ白はシャツを着ながら染みになりやすく付きやすいカレーを制服のまま食ってるんだというのを聞きたいんだよ。あ、因みに「腹減ったし、カレーがあったから食っただけだけど?それに、別に制服着てても良いだろ?」的なこと言うんじゃねーぞ。」
「え・・・・」
「図星かよ!!台詞をとられて焦った様な顔すんなよ!!」
てゆーか制服脱げよ!!
「それでも制服は脱がないからな!!」
「脱げよ!!」
そこは脱げよ!!!
そしてカレーを離せ!!着替えてから食えや!!
「ていうか大体なんでいーたんはそんなに制服を脱がせたがるんだよ!!」
「お前が脱ごうとしないからだよ!!」
「変態か!!」
「制服フェチに言われたかねぇよ!!」
「フェチじゃない!」
「フェチだろ!!どーでも良いから脱げや!!カレーが制服にかかったらどうすんだよ!お前にその汚れを取る苦労を知らんからそんな恐ろしいことが出来るんだよ!!友がカレーうどん食べてその被害を受けたぼくの制服が元に色に戻るまでの苦労を知らんだろ!」
「知るか!」
「どっちにしろ脱げやそのコスプレやめろ」
「コスプレじゃねぇ。着替えだ」
「コスプレじゃなかったら何なんだよ」
「あのー、コスプレっていうか、あれは一種の・・・」
「趣味か!!」
「違うわ!!」
「じゃあ何なんだよ」
「だからー、あのー、その、好奇心っていうか」
「制服フェチの好奇心!?」
「違うわ!!制服フェチってのを消せ!!」
「だが断わる!!」
おっと、途中から軽い愚痴になってしまった。が、ぼくの言いたいことは分かっただろ。
とりあえず、着替えろ。だ。
「だがカレーはやらんぞ!!」
「いらねーよ!!」
少しコミュニケーション能力が心配になりました。
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