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もしゃもしゃもしゃ……つまり、僕は学生な訳だ。ごくん

しかも高校生という…
転生とかトリップとかでよくある赤ん坊からやり直し。
って訳じゃないみたいだけど、それでも3年分の年月は長いよ




「傑作だよ、本当に」




だなんて呟いてみても返事が帰ってくることはない


何故って?
それは簡単。
どうやら僕は家族でこの県に引っ越した後、とある高校に入学したくて家族と離れ一人暮らしをしていて、
尚且つ2年生からの入学、一般的に言えば転入という設定。らしい


そう紙に書いてあった


いやぁ…マジで手ぇ凝ってんな…。と思った
哀川さんがどう、手を回したかなんて分かる筈もないけど



寧ろ、分かりたくないけどね。


ここまで用意されてるってことは、つまり、僕に高校2年生として過ごせと?
そういう意味なんだろうな
ここでサボったら後が怖いしなぁ…うん、まぁ仕方がないしね。


やるか。高校生




「転校生ねぇ…」




ま、何事もなければいいけど。
なんて、意味のないことを考えながら制服だと思われるブレザーに袖を通した


只今の時刻7時01分と23秒
ココから学園までたったの10分(らしい)。
しかも7時50分までに行けばいい(らしい)から時間的には余裕

だから適当にトーストを食べて適当に身だしなみを整えて、
それをゆっくりゆーっくりやって只今7時30分。

さて、でかけるとするか
時間的にはまだ早いけど、行くとしますか。
早くて損することはないだろうしね




「学園の名前、なんだったかな?

・・・・・あぁ、箱庭学園か」




僕は何も考えずに学園へと足を進めた




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