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「それで?どっちがいい?
10以内に答えれば選ばせてあげなくもない」
どっちだよ
どっちも一寸先は魔界じゃないか。
つーかぼくはいつまで哀川さんに肩を掴まれてればいいのだろうか
「カウントダウンスタート いぃーち・・・」
「えぇーーー・・・第三の選択肢はないんですかコレ」
「ない」
「・・・・・・」
時間旅行か(でも帰りの切符はいつ渡されるか判らない)
転性か(みいこさんや零崎、友に何をされるか分かったもんじゃない)
転性するのは嫌だけど帰りの分からない時間旅行するよりは多少(実質膨大)の羞恥心くらい我慢するべきなのかもしれない
でもすぐに答えを出すのはまるで僕が転性したいみたいだから
たっぷりあと8秒まって答えを出すとしよう
「うーん・・・」
と、悩むふり
「じゅーう!はい終わり。タイムオーバー!」
「は!?今さっき1を言い終えたところじゃないですか!」
「10秒待つとは言ってなかったろ?つーわけで
ちょっとトリップしてこい」
言いたい事はたくさんあったけどそれを言う暇はなかった
哀川さんに両肩を軽く押され、一歩下がった時にはエレベーターでよくある浮遊感が全身を包み込んだ
最後に見たのは邪気のない笑顔で手を振る哀川さんだった
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