暗い<愛>で10題



1.「それでも 君は、」


「あ、貴方が…?」

「あぁ…お帰り…」

少女の目に飛び込んできたのは、

愛シイ彼と

肉塊になった



両親ダッタ・・・

「気に入ってくれた?」

狂気を孕んだ彼が嘲う。


…もう、二度と前には戻れない。

「な…ん、で?」

「「ダッテ」、僕等の邪魔をするから。」

嬉しそうに嘲う彼の瞳は

虚ろに、

なにも映してなどいないのだ…

「ねーぇ、気に入ってくれた?」

凶器を抱いた彼か嘲う。


…もう、二度と元には戻れない…

「こんなの、こんなの…

私は望んでいなかった!!」

叫ぶ少女を見つめて

少年は静かに嘲笑った…



立つのは、少年

 座るのは、少女

ただ…

 その少女の瞳は、

  二度と開く事無く…

 純白のドレスは紅に染まる…

「「ネェ、」それでも君は、

               僕を、愛シテクテル?」




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