(水着と主導権と私の続。裏)
シャワーの音が鼓膜を揺らす。
私はミスタの家のバスルームでずぶ濡れになっていた。
髪の毛が水を吸って重くなる。
「name」
目の前にはバスルームにふさわしい格好のミスタ。鍛えられた体が、シャワーの飛沫で濡れている。
ミスタが私の髪の毛に触れた。
そして、髪の毛を耳にかける。
ぎゅっと抱き締められ、ねっとりと絡むようなキスをされた。
唇が離れる頃には、お互い出来上がってしまう。
「その水着、よく似合うぜ…」
ありがと、という小さな呟きはシャワーの音にかき消された。
「んっ……はぁ…」
nameの口から、甘ったるい喘ぎが溢れる。
俺はnameの秘部を指でかき回しながら、柔らかい胸を揉みしだく。
ゆらゆらと誘うように揺れる腰に、興奮が増幅する。
すでに、自分の口からも熱い息が漏れていた。
陰核を指の腹で押し潰すと、nameは分かりやすく反応する。
「んっ………!」
「きもちいいか…?」
こんなこと聞くのは正直野暮かもしれない。
しかし、毎回どうしても聞きたくなる。
nameは快感に身をよじらせながら、こくこくと頷く。
この仕草が、また可愛い。
たまらない。
「name…」
「なに………?」
「口でしてくれよ」
熱くいきり立った自分自身をnameに押し付け、正直に欲をぶつける。
nameはにこりと微笑み、俺の前にしゃがみこんだ。
この光景に、俺の征服欲が満たされる。
nameは目の前に差し出されたモノを舌先で刺激する。
時々上目使いで見てくるので、頭を撫でてやる。
nameは、そのままそれを喉の奥まで、深くくわえ込む。
粘液に包まれる刺激に、軽くいきそうになった。
…さすがにここでいったら早漏…だよな。
腰にぞわぞわとした感覚が走る。
まだいきたくない、と思いつつ、下半身は一人勝手に暴走しかける。
「っ……nameっ…」
もういい、と言おうとしても、nameの奉仕は終わらない。
おもいっきり吸われた所で、俺はあっけなくいってしまった。
……そこはかとない情けなさに、少し悲しくなる。
「に、…苦くねぇか?」
「大丈夫」
nameは俺から吐き出された欲を飲み込み、余裕の笑みを俺に向ける。
思わず抱き締め、先程自分のモノに吸い付いていた唇にキスをした。
歯列を舌で割り、nameの舌に絡ませる。
多少の苦味。それでもかまわない。
nameの手が、俺自身を擦る。
…入れて欲しいというサインだ。
「いいぜ」
「はやくっ………ミスタぁ……」
恥ずかしげもなく俺に尻を差し出して水着をずらすname。
丸出しになった秘部に、俺を押し当てる。
触れあったそこは熱く、とろけそうだ。
ゆっくりと腰を押し付ける。
みるみると飲み込まれていく自分。
思わず声が出てしまう。
それはnameも同じことだ。
「あ、……あぁ…っ」
「くっ……」
気持ちがいい。
すっかりと自分が飲み込まれ、気持ちよさからため息が出た。
「nameっ……動くぞ…?」
「ぅんっ……いいよ、ミスタ………うごいて…」
nameのお許しが出たところで、俺は遠慮なしに動き出す。
シャワーの水音と、nameと俺が出す音。
nameの上ずった声それらが全て混ざりあう。
バスルームにやらしく反響し続けた。
「あっ、あっ……んっ!」
nameの白い背中を指で撫でながら、ひたすら貫き続ける。
濡れた背中、髪、腰。扇情的な光景だ。
下半身に熱が溜まり続ける。
「くっ…nameっ………いきそう…」
「いい、よっ……いっ、て!」
nameが壁についている手を握り、口を手のひらで押さえる。
俺はnameに覆い被さって抱きつくように、腰を降った。
熱が上ってくる。
不意に、悲鳴じみたnameの声が聞こえ、中を締め付ける。
それに呼応するように、俺もnameの中に、欲をぶちまけた。
「………………」
私はぼんやりと干された水着を見ながら、紅茶を飲んだ。
ミスタが後ろから抱き締めてくるので飲みづらい。
「name〜」
「なーにぃー」
「次はこっちの水着で………」
「バカか」
ミスタの頭を軽く叩き、もう一着の水着に目をやる。
……彼の選んだ、私の水着。
嬉しさで口元が緩んでしまう私を見て、ミスタも笑う。
「海でするのも悪くないかもね、ミスタ」
「ばかかっつーの」
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