見せ合いっこ


昼下がりのアジトには、nameとジョルノしかいなかった。


「ジョルノはさぁ、一人ですんの?」
「は? ………えっ、何を?」


思った疑問をそのまま言葉にすると、当然の反応が返ってきた。
ジョルノの脳内にクエスチョンマークが飛び回る。

「だから、その、自家発電というか………自慰を…」
「……………はぁ…」

nameは頬を赤らめながら、ジョルノを見やる。
そんな表情が可愛い。しかし、照れるぐらいなら聞かなければいいのに………。
ジョルノは苦笑いを浮かべる。

「しませんよ」
「ほんと? ブチャラティになめてもらうよ?」
「………嫌がらせですか?」

ブチャラティを嘘発見機のように扱うnameにあきれてしまう。
ジョルノはため息をつき、しますよ、と呟いた。

「まじか! どんな風にしてんの!?」

驚き、アホな質問を投げ掛けてくるnameに、思わず呆れてしまう。
自分は男だ。そりゃ、少なくとも一回ぐらい、する。

ふと、ジョルノの脳裏に面白い計画が舞い降りた。
………これは、即実行するべきだろう。

「…………name」
「あ、はいっ! なに?」


「nameは、一人でするんですか?」


…………………。
nameが硬直した。
思った通りの反応を示すnameに、悪魔のような爽やかな笑みが浮かぶジョルノ。

「し、…しないよ!」
「ほんとですか? ブチャラティにレロレロしてもらいますよ?」
「うっ……………」

汗をだらだら流し、否定するname。
どうやら一人でしているらしい。これはブチャラティでなくても、嘘だと判別できる。
nameの痴態を想像し、ジョルノの下半身は熱くなった。

「name。見せ合いっこ……しませんか?」
「えっ! ……や、…や………」

真っ赤になって言葉をうまく紡ぎ出せないnameを背負い、ジョルノは仮眠室へ向かった。








薄暗い部屋。
ベッドに腰かけると、スプリングがギシリと軋んだ。
向かい合うnameとジョルノ。
ジョルノはnameに近づき、耳元で囁く。

「早く見せてください」
「っ…………」

声音は優しいけれど、有無を言わさない口調。
nameは懇願するようにジョルノを見上げたが、無言の訴えは無言により却下された。
ジョルノの手が、nameの手を導く。name自身の、秘部へと。

「僕もするから恥ずかしくないですよ」

ジョルノは優しく諭すようにいいながら、nameのスカートの中に手を侵入させて下着を下ろす。
普段ならばこのまま情事へもつれ込むが……。今日はあくまで、見ることが目的なのだ。
ジョルノの手は下着を下ろしただけで、スカートから引き抜かれる。

「やっぱ恥ずかしいよ…」
「僕しか見てませんよ」
「………ジョルノに見られるのが恥ずかしいの…」

可愛らしくいじらしいnameの上目使い。押し倒したい欲に負けそうになるが、ジョルノはなにもしない。
ジョルノはズボンを下げて、すでに大きくなっている自分を取り出した。
nameの顔が一層赤みを増し、素直な反応を見せるnameが愛しくなる。

「男はこうしてするんですよ」

nameを見つめながら、自分を上下に擦る。
恥ずかしげに目を伏せているが、nameの視線は間違いなくジョルノの下半身へ向いていた。

「でも…より欲を掻き立てるものがないと、いけないです」

だから、nameのも見せてください。
そう付け加えると、nameはおずおずと足を開いた。
そしてゆっくりと自分の秘部に指を添える。
遠慮がちに指が陰核をこね、その度にnameの肩が僅かながらに反応を見せた。

「ん…………ふ、…」
「可愛いです……name」

部屋に水音と荒い呼吸が響く。
目の前で羞恥心に苛まれながらも、自らが生み出す快感に身をゆだねつつあるnameに、興奮が増幅する。
ジョルノは先程より、より一層自身をしごき、いつもより早く訪れた射精感に耐えていた。

まさかこんなにも興奮するとは…………。
癖になりそうだ。

「っ……name…!」
「ひゃあっ!」

nameを押し倒し、またがる。
そして顔の前に限界を迎えた自分を差し出し、勢いよく擦りあげた。
ジョルノの普段見ないような表情と行動にnameは驚いて、自慰をしていた手も止まった。

ジョルノのかすれた声と共に、勢いよく精液が飛び出した。

暖かいソレはnameの顔にかかる。

「……ジョルノ」
「………す、い…ません…」

整ったnameの顔を汚す自分の体液。罪悪感がわくとともに、とてつもない満足感が得られる。


ジョルノはnameの顔から精液を拭き取り、抱き締めた。




「………生臭いです、name」
「お前のだろうが」





二人はクスクスと笑いあい、ベッドに雪崩れ込んだ。





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