一万打企画 | ナノ




「調子こいてんじゃねーよ!」

ドンっと勢いよく壁を蹴られて一瞬だけどびくっと体が強張った。

「うざいんだよね」
「雅に近づかないでよ」
「あんたなんか仁王に相手にもされてないって」

ケラケラと汚く笑う女たち。五人で取り囲んで道を塞いでいて逃げれない。

「つかぁあんたみたいなブス、仁王も丸井もかわいそうだから仲良くしてんだよ」
「自覚しろよ」
「自惚れてんじゃねーよ。バーカ」

バチンと乾いた音が響いた。

「いっ…」

なんであたしがこんなことをされなきゃいけないんだろう…。

「お似合いじゃん、その顔」
「うけるー」

「…こ、」
「は?」
「こんなことしても…仁王は喜ばないよっ…」
「なに、上から目線?」
「まじうっざ」
「もっと痛くされたいらしいね!」

胸ぐらを捕まれて思いっきり引っ張られた。殴られる!そう思ってギュッと強く目をつむった。

「おーおー。怖いのぉ」
「!?、雅!」

目を開けたら銀髪の彼が上から見下ろしていた。

「仁王…」

涙で目が潤む。仁王は身軽にそこから飛び降りてきた。

「…大勢で一人をリンチ紛いか。」
「ち、違うの雅。これは…!」
「黙れ。」

鋭く睨まれて仁王の取り巻きの子達は何も言えなかった。仁王が自分のブレザーをそっとあたしの顔を隠すように頭に被せた。

「に、仁王がそんな子相手にするから」
「そうよっ。そんなブス…」
「俺にとったらおまん等がブスじゃ。」
「なっ…」

「はようどっか行け。うざいナリ」

女の子達は分が悪そうな顔をして、そそくさと逃げていった。

「…に、仁王」
「すまん、なまえ。」

頭に手を置いて申し訳なさそうな顔で仁王が謝ってきた。

「ほっぺ…大丈夫か?」
「うん、平気」
「痛かったじゃろ…?」
「ううん。大丈夫だよ」
「かわいい顔が台無しじゃ」
「かわいくないって」

笑ってみせるけど、仁王の顔は不安なままだった。

「ほんとにすまん」
「いいよ。仁王のせいじゃないんだもん」

「ほっぺ、赤くなっとる…」

手を頬に置かれて撫でられる。少しくすぐったい。

「仁王…」
「手当てしちゃる」

そう言って仁王はあたしのほっぺを軽く何度も舐めて何度もキスをしてきた。

「におっ…ん…」
「なまえ…」

そのまま次は横にスライドして唇にキス。

「っ…ん…」
「…ちゅ、ん」

強く抱き締められながら長くて深い口づけをする。すごく幸せ。

「やっ…仁王っ」

いつの間にか仁王の手が服の中に侵入していて胸を触っていた。

「ふわふわしとって気持ちいいな」
「ん…っふぁ」
「舐めたい。」

制服のボタンを外されてブラをたくしあげたら仁王は赤ちゃんのように突起に吸い付いてきた。

「ひゃ…ぁっ、ん」
「かわええ」

クスリと彼が笑うのを見たらなんだか急に恥ずかしくなった。いやらしい…。

「なまえの中に、俺のちんこ入れたいっ」

仁王の真剣なまなざしに自然と首を縦にふった。

「ぁ…っ、おっきい…ん」
「く…やばい、ナリ…」

中に入ってきた仁王の自身は破裂しそうなくらい大きくなっていた。

「あんぁんあっ!だめ…やっ」
「なまえ、好きじゃ…ぅ…ぁ」
「あ、あたしもっ…!やん!ぁ」

急な激しいピストンに体が熱くなる。このまま死んでもいい。

「におっ…ぁ!だめ、だよっ…ん!そこは…っ」
「っ…ここ、か…?」
「ぁあん!ひゃあ」

いいところを突かれて思わずイってしまった。

「なまえっ…俺もイく…ぅ!」
「中に…っ出してぇ!」

ドクンドクンと熱いものが中に注がれた。

「はぁはぁ…」
「っ…はぁ」

お互いが余韻に浸っていると仁王があたしに抱きついてきた。

「これからは俺が守っちゃる」

頭をポンポンと撫でられてあたしは小さくうん、と頷く。仁王が守ってくれるなら誰に何言われてもいい。きっと耐えられる。

そんな仁王の腕の中はすごく暖かかった。










あたしのHERO



2010.7.1



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