おっぱい物語 | ナノ

「ゆ、幸村」

「ずいぶんと楽しそうだね。ナニヲシテイルノカナ?」
「カタカナっ!?」
「仁王、」
「な、なんじゃ…?」
「それどうしたの?」
「えっと、朝起きたらついとったナリ」
「…ふーん。おもしろいね」

黒く笑う幸村が怖いぜよ…やっぱり帰ればよかった。汗を垂らしていたらいつの間にか幸村の手が俺のおっぱいに伸びてきた。

「なかなか張りがあって弾力もあるね。大きさもまぁまぁだし。うん、いいと思うよ」
「は?」
「でも、ブラは着けた方がいいかな。こんな大きいと垂れちゃうじゃない?」
「お、おう。」
「さぁ、部活を始めようか。着替えたら三人ともコートに来るように」

爽やかな笑みで幸村が部室から出ていった。

「ゆ、幸村くん怖ぇーっ!」
「とりあえず、早く行きましょ。次は副部長の平手打ちがくるっスよ!」
「そうじゃの…」

というか、さっきの幸村は優しいアドバイスをくれたと思っていいんじゃろか…。不安ナリ。

「仁王!ななな、なんだそのたまらん乳は!!」
「ブンちゃん、ラリーの相手をしてくれんか?」
「いいぜぃ」
「きえぇぇい!!無視をするとは、たるんどる!!」
「真田うるさいよ。少し黙ろうか」
「しっ、しかしだなゆきむ「なに?口答えするの?真田の分際で、この俺に?」
「いや、…何でもない」

真田が幸村に怒られちょる。今日はとことんおかしい日じゃ。なんだか幸村が神に見えるぜよ。

「に、仁王くん。どうしたのですか…その…」
「おっぱいナリ。」
「見ればわかります!なぜそのような女性の象徴があなたにあるのかと聞いているんです」
「象徴とか、ぷ」
「あ、あなたって人は!」
「悪い悪い。ただ朝起きたらついとっただけじゃ」
「それは実に興味深いな。」
「お、参謀はなぜだと思う?」
「きっと心理的なものからだろう。いいデータが取れそうだ」

おっぱいのデータとかセクハラじゃ。

「仁王、早くラリーやろうぜぃ」
「おう。すまんのぉ」

ブンちゃんは退屈そうにほっぺを膨らませていた。余計ブタに見える。とりあえずテニスをしてみたが大きいせいか、だいぶ動きにくかった。体も重くて肩も凝った。こいつ、テニスをするときは邪魔すぎるぜよ。

でも、俺が走ったり打ったりする度に揺れるもんでみんなの視線はおっぱいに注がれていた。かなり照れるナリ。真田とジャッカルなんて鼻血を出して倒れよった。幸村が真田を死体のように蹴っていたんじゃが、笑いが止まらなかったのは言うまでもない。

「今日の練習はここまで!」
「ありがとうございました」

「仁王、メシ食いに行かね?」
「悪いが今日は帰るぜよ。んじゃ」

部活も終わって俺はみんなより一足さきに部室を出た。早くこの幸せをたんのうしたいからな。あぁ!楽しみすぎて顔がニヤけるなり。


「…なぁ、俺思ったんだけど」
「なんスか?」
「仁王の思考ってどうなってんだろうな」
「それはもう変態のかたまりっすよ」
「やっぱ?あいつ帰ったらぜってーオナるな」
「自分の胸でですか!?」
「仁王ならやりかねねぇよ」
「なんか仁王先輩のかっこいいイメージが崩れるっス…」

スキップなんてしながらうきうき気分で帰っていく仁王を俺と赤也はキモいよなと言って共感していた。




2010.3.5
(修正2011.5.18)
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