過去拍手 | ナノ



もしも白石の妹だったら〜




「言うこと聞かへん子らには…」

「「毒手はイヤや〜!!」」

悪い子たちはそう言って、ごめんなさい!ごめんなさい!と頭を下げた。悪い子たちっちゅーんは金ちゃんと俺の妹。二人は同い年で似てるところが有りすぎてまるで双子のよう。

俺はその双子の兄貴みたいになっとる。

「これからはちゃんと言うこと聞かなあかんで?」
「「はい、そうします」」

まさに息はぴったり。なんや、このふたり将来芸人にでもさすか。

「お兄ちゃん」
「なん?」
「話があんねん!」

大声を上げて俺を見上げる。

「なんや?」
「あたし…金ちゃんと結婚する!!」




………………。
ハァアアアアァ!?

「な!何言うてんねん!コントか!?それネタやろ!?」
「ネタちゃうわ!ホンマやもん」

ありえへん!急な暴露な話に頭がついてこん。いやいや、ホンマに金ちゃんと!?

「白石お兄ちゃん!」
「ちょ、金ちゃんにお兄ちゃん言われる筋合いないわ!」
「妹さんはワイが大切にしまっせ!」

絶対ネタや。ふざけすぎやろ。

「に、兄ちゃんは許しませんよ!?」
「お兄ちゃん!あたしたち本気なんよ!」
「白石お兄ちゃん!」

耳を塞ぐ。お兄ちゃんお兄ちゃんうるさすぎて、頭がおかしくなりそうや。

「毒手!言うこと聞かへんなら毒手やで!」

「「ヒィイイイィ!!」」

よっしゃ。これで二人とも諦め…

「ワ、ワイが毒手から守る!絶対守るんや!!」

驚いた。あれだけ毒手を嫌がる金ちゃんがまさか妹のために俺の前に立ち塞がるなんて、

……俺の負けやな。

「二人の愛には完敗や」
「「へ?」」
「二人の交際を認めたる。せやけど、こいつのこと泣かせたら金ちゃん…わかっとるな?」
「お、おん!」

呆れながらも微笑んで二人を見つめた。まぁなんやかんやお似合いみたいやし、変な男より金ちゃんなら安心や。

「よっしゃ!早速セックスするでー!」
「うん!お兄ちゃんの許可も得たしね!」

「ちょっと待ちなさーい!!!!」







おわり

金ちゃんはセッ○スなんて単語知らないはず(笑)

2011.6.26
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