もしも赤也の妹だったら〜
「お兄ちゃん!グッモーニンーグ!!」
チュッと頬にキスされた。
「お、おぉ。おはよ」 「えへへ。朝のあいさつだよ」
いやここは日本だぞ。外国じゃないんだぞ〜。
「お兄ちゃんの英語の成績アップのために、一日外国人になりきるんだよ」
俺のため…なんていい妹なんだ!
「ありがとな」 「ノンノンノン!サンキュー!」 「サ、サンキュー…っ」 「ユアウェルカム!」
ニッコリと嬉しそうに笑う妹。素直にかわいいと俺は思う。
「あ〜、ワッツドゥユウドゥトゥデイ?」 「へ?」 「だから〜、ワッツドゥユウドゥトゥデイ?」
…やべぇ。全くわかんねぇ!!
「ホ、ホワイ?」 「今日は何をするんですか?って聞いてるの」 「あーなるほど」
確かに習ったなあ。そんな文。
「えっと、テニス!」 「オー!ベリーナイス!ドゥユウライクテニス?」 「イイイ、イエス」
英単語が飛び交って、頭がおかしくなりそうだ。
「お兄ちゃん?」 「わりぃ、もう外国人ごっこはおしまい」 「えー!なんで!?」
辛れぇよ!俺には無理なんだよ!
「こんな兄ちゃんでごめんなぁ!」 「いいよ。大丈夫!」
まじで俺はいい妹を持った!かわいいから頭をなでなでしてやる。
「お兄ちゃん、くすぐったいよ〜」 「よしよし。いい子だなぁ」
天真爛漫なとこは俺ソックリ。きっと学校ではみんなに愛されているんだろう。
「もういいから〜…」 「よしよし」
ずっと妹の頭を撫で続ける。妹の異変に気づかず…
「もういいって言ってるだろ!」
瞬間、突き飛ばされて壁に頭を打った。
「気持ち悪いんだけど、お兄ちゃんのくせにベタベタ触んな」
驚いて静止していた。見れば目が赤く充血している。さっきまでとは全く別人。
「お、おい」 「ふん!これだから彼女いない童貞兄貴はイヤなのよ」
確かに彼女いないし童貞だけど、言い過ぎだろ!
「じゃ、あたし遊びに行くから」
そう言って力強く扉が閉められた。俺はあっけらかんとして倒れたまま。
「まじかよー…」
二面性があるとこまで俺にソックリとか泣けてくる。
「俺が治せば治っかな?」
この日からデビル封印の特訓が始まりました。
おわり
ちょっと途中から文がひどいww←赤也は妹にベタベタです(^O^)(笑)
2011.6.26 |