短編 | ナノ



>>純さまリクエスト



「ホ、ホントにいいんか?」
「うん」

コクリと頷けばベッドがぎしりと音をたてた。状況は言わなくてもわかると思うけど、今はちょっとエッチィ状況だったりする。

「えっと…んと…」

仁王は手をたじたじとさせて冷や汗をかいている。あたしもそれに釣られて同じようにたじたじとしてしまった。

「って、焦らすな!!」
「す、すまん!」

イライラするなぁ!男なのになんだこの仁王の発する乙女オーラは!!こっちが恥ずかしくなる。いやもとよりあたしだって恥ずかしいのに余計にだ!!

「もう自分で脱ぐ」
「え〜、ロマンチックの欠片もない」
「誰かが戸惑ってるからだよ!」

何故仁王がぶぅたれるんだ。ぶぅたれたいのはこっちなのに。

「なまえ」

低温ボイスで名前を呼ばれてドキッとした。

「に、仁王も早く脱いでよ」

自分だけが裸なのがすごく恥ずかしい。仁王の服の裾を軽く引っ張ってやった。

「脱がせて?」
「自分で脱ぎな」
「え」

どうしてあたしだけ恥ずかしいのに自分で脱いで、さらに仁王のを脱がせてあげなきゃいけないのよ。早くしなさいと言わんばかりの目で訴えると渋々仁王は自ら服を脱いだ。

「シーツで隠すな!」
「きゃー!」

男かホントに。初めてじゃないでしょ!

「もっとこう…エロチックにことを進めたいんですけど」

こんなぎゃいぎゃいわいわいするエッチ聞いたこともない。

「じゃあ舐めて?」

そっと手を持っていかれて触れば、びくんと仁王のソコは反応した。

「ん、…っ」

言われるがままに熱をもった仁王の自身を舐める。さっきまでとは打って変わって、なんだかエロい。

「ふ、っ…なまえ」
「んん、っ…」

いやらしい音が部屋に響いて耳を犯す。仁王をちらりと見ると眉間にシワを寄せつつも気持ち良さそうな顔で刺激に堪えていた。その顔は余計にいじめたくなるほどかわいい。

「なまえ…イッ、く…ぁ」

小さな呻き声をあげて仁王は白濁を出して、あたしはそれをゴクリと飲んだ。口内に苦い味が充満する。

「ごめん」
「いいよ。かわいかった」

照れたように仁王は手で顔を隠した。それを払いのけて、あたしはチュッとキスをする。

「いれてもええ?」
「うん」

正常位で仁王を待つ。慣らさなくてもソコはもうベタベタだった。ゆっくりと仁王が入ってきて無意識にキュッと締まる。

「なまえ、力抜きんしゃい」

そんなこと言われても無理。だって早く仁王に来て欲しいって疼くから。

「だ…ぁッ…」
「えっ」

中で仁王がびくんびくんと震えた。まじですか…

「早すぎでしょ!」
「だ、だってなまえが力抜かんから!」

だからと言って、入れて何秒?くらいの早さ。仁王って早漏だったの、これは大事件よ。

「なまえ、全部口に出とる」
「あ」

咄嗟に口を塞いだけど、遅かったみたい。

「ま、まだやれるでしょ!」

正常位から逆転。仁王を押し倒して騎乗位に変えてやった。

「次早くイッたら仁王のあだ名、早漏だからね」
「それはさすがに嫌じゃ!」

自分の好きなように動いて刺激を求めた。あたしの下で仁王が気持ち良さそうに鳴いている。…女攻めってこういうことか。

「ふ…ぁん、ッ」
「くっ…ぁ」

たまに仁王が下から突き上げてきて快感が増す。ヘタレな仁王だけど、何だかんだあたしがして欲しいことをわかってる所はさすがだと思う。

「よゆう…じゃ、な」
「ぁっ!」

グイッと腰を掴まれて、奥まで届くくらいに突き上げられた。思わず大きな声が出てしまう。

「バ…カっ、んぁ」
「はは…ッ、ぅ」

だんだん何かが近づいてきて体がピクピクと小刻みに震える。

「ぁ、ん…はぁ!」
「くっ、またイ…く」

仁王が欲を吐き出したと同時にあたしも絶頂を迎えた。体がピクピクと痙攣して、快感の余韻に浸る。

「出しすぎ…」
「す、すまん」

抜いてからゴムの中を見れば、溜まりにたまった仁王のソレが大量に入っていた。

「やっぱりあだ名、包茎早漏マンね」
「え」










そんなあなたを愛してる!

(包茎早漏マンー!)
(びくッ!)
(ん?どした、仁王?)






純さまリクエストのヘタレ仁王とのギャグ甘裏です!

レンが書くヘタレ仁王は上手くギャグと裏が連動しない(´;ω;`)(笑)修行しますよ!

リクエストありがとうございました(^O^)

2011.7.27
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