短編 | ナノ



>>咲羅さまリクエスト




「ねぇ、なまえ先輩。部活始まる前、菊丸先輩と何話してたの?」
「ただ前に借りてたDVD返してちょっと話してたけだよ…?」
「ふーん…」

誰もいない部室。とても静まり返った中でそうそっけなくリョーマは言い放った。あたしより少し背が低いリョーマの下から睨みつけるきりっとした目が怖い。英二とは三年間同じクラスで学校で一番仲がいい。それがリョーマにとったら気にくわないらしい。

「前から思ってたけどなまえ先輩、菊丸先輩とすっごい仲がいいッスよね。好きなんスか?」
「そ、そんなわけないじゃない!」

なんでリョーマと付き合ってるのに英二が好きとか聞くの?訳がわからない質問に思わず声を張り上げてしまった。

「だってなまえ先輩、俺といる時より菊丸先輩と話してる時の方が楽しそうじゃん」
「それは…」

言葉に詰まった。リョーマの言っていることは嘘じゃない。リョーマといる時はリョーマが年下のくせにかっこよすぎて恥ずかしくて、変に緊張しちゃうからうまく話せない時がある。だから自然体でいられるのは英二の方だったりする訳で…。

「やっぱそうなんスね」
「違っ…」
「ムカつく」
「きゃっ!」

ロッカーにドンと押さえつけられた。リョーマはあたしの手首を力強く握って捕らえた。逃げることなんて出来ない。

「なまえ先輩、俺のことたぶらかしてるの?」
「違うよっ!」
「じゃあ、なんで菊丸先輩と話すんスか」
「だって英二は友達だし…」

リョーマの腕を掴む力が強くなった。

「俺が嫌だって言ってもッスか?」
「…」

リョーマの顔が見れない。目を逸らしていたら、手首を掴んでいた手が毛先を掴んだ。と思ったら強く引っ張られて、唇に柔らかいものが触れた。

「ふっ、んんっ…!」
「っ、ん…」
「んーっ!ぁ…は、っ」
「…ちゅ、っん」

息があがった。あたしのそれを追い回すようにリョーマは舌をねじ込ませてくる。

「や…っリョー、マっ」
「はぁ、っ」

やっと解放された時には顔が紅潮して
息がうまくできなかった。

「なまえ先輩がいけないんスよ」
「リョーマ、やめ…てっ」

リョーマの手が制服の中に入ってきて下着のホックを外した。

「ここ部室っ…」
「じゃあ抵抗すれば?」
「…っ」

リョーマの目が怖い。何かを言えばすぐにでも殴ってきそうな、いつものクールな目とは違う…。言い返せないあたしを他所にリョーマは服を淫らにして、現れた頂に吸い付いた。

「やっ…だ!やめて…んっ」
「ちゅ…っ、ん」
「いっ…!」

突然痛みを感じて、見たら赤いものが流れていた。

「ひどいよ…ぐすっ」
「ひどいのはアンタの方でしょ」

ズキズキと傷口が痛む。そんなのお構いなしにリョーマは徐々に激しく攻めてきた。

「疲れたにゃー」
「今日はいつにも増して乾のメニューがハードだったもんな」
「ほんと。あの汁だけは絶対飲みたくないね」

話し声が部室の扉の外で聞こえた。だんだんと声が大きく聞こえて近付いて来るのがわかる。大石くんと英二…!

「リョーマ…っ、人が」
「…ちっ」

ガタンバタン!

「んにゃ?なんか今すごい音しなかった?」
「いや、俺は別に聞こえなかったけど」
「気のせいか」

微妙な光が差し込んで英二の不信そうな顔が見えた。リョーマに引っ張られて、あたしはロッカーの中にいた。

「ねぇ、リョー…っ!」
「大声出すとバレるよ」
「や、…だっ!」

リョーマに背中を預ける体制で、後ろから胸元に手が伸びて来て侵入を許してしまった。

「はぁ、…ぁっ」
「声出てる」

咄嗟に両手で口を覆った。でもそのせいで抵抗が出来なくなって、リョーマの思う壷となった。片方の突起を弄ばれて、首筋をザラザラとした感触が伝う。

「ん…っ、ふ…」
「もっと声聞かせてくださいよ、なまえ先輩…」

スカートをまくられて、大事なところに指が触れた。

「濡れてんじゃん」

あれだけ嫌だと言っておきながら、体は従順で逆らうことができなかった。それがバレたと思うとすごく恥ずかしくなって顔が赤くなる。

「それ以上は…だ、め…っ」
「やめるわけないでしょ」

パンツをずらされて、指が直接そこに触れた。

「んんっ…っ!」

籠もった声が今までより大きく出てしまった。

「…ねぇ、大石」
「どうかしたか?」
「今、人の声したよね?」
「え…?空耳じゃないのか?」
「んーにゃ!確かにした!」

このままだと英二たちに気づかれちゃう。でも、リョーマがやめる気配は全くない。どうしたらいいのかわからなくて余計に身動きがとれなかった。

「すごっ…。溢れて来る…」
「…っ、ん、ふぁ…ん」
「こんなにぐちょぐちょにしてたら、音が漏れるよ?」
「ゃっ…」

胸を触っていた手が下に伸びてきて、右手は突起を左手の指がナカに一本入ってきた。

「んっ!…」
「いい反応ッスね」

ビクッと体が震えた。身体が喜んでいる証拠だ。

「ねぇ大石。やっぱり人の声するよ〜」
「ははっ。そんな訳ないだろ〜」

リョーマが小さくフッ、と笑った。その瞬間指が二本に増えて奥の一番敏感なところを突いた。

「ーーっ!」

足がロッカーに勢い良く当たって、それとほぼ同時にロッカーの上にあったダンボールに敷き詰められた誰も使っていない何本ものラケットがドサドサ!っとすごい音をして落ちた。

「ゆ、…幽霊だーーっ!!」
「お、おい!英二!」
「うわぁぁあぁあーーっ!!」
「待てって、英二ー!」

扉が勢いよく開く音がして、しばらくしたらすぐにシーンと静かな空気が漂った。

「…今の内ッスね」
「え、ちょっとま、っあぁ!」

ロッカーから出てベンチに手をつくと、すぐにリョーマが腰を掴んで激しく突いてきた。

「いつ戻ってくるかわかんないから…いきなり激しくいくよ」
「あぁっ!ああんッ!っ」

肌と肌のぶつかり合う音が部室に響いた。さっきまでとは比べ物にならないくらいの快感があたしを襲った。

「リョーマっ、やっふぁぁ、ん!」
「はぁ、…っ、なまえ…」

リョーマの吐息が耳にかかってゾクゾクっとした。そしてリョーマの汗が背中に落ちた瞬間、あたし達は同時に達した。



「結局、嫌がってたわりにイっちゃいましたね」
「………」

反論できない。だって事実すぎる…。いろんな意味で、満足した様子のリョーマの顔は勝ち誇っていた。

「ねぇ、なまえ先輩。まだお仕置き必要?」
「えぇっと…。極力話すの控えるから…。ね?」

もうこんな一方的にされるのはこりごり。でもやっぱり全く話さないのは無理だから、努力するという唯一の道を甘えるようにお願いした。

「…仕方ないからいいッスよ。それで」

若干諦めたようにリョーマは笑った。よかったと胸を撫で下ろす。

「でも…。次、俺が許せない範囲だったら、…わかってる?」

ニヤリと笑うリョーマを見たら、あたしの心をちょっとの恐怖心と大きな期待心が走り巡った。







年下の彼

(いじわるされてもやっぱり好き)








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咲羅さまリクエストのドSなリョーマです!

だいぶ遅くなってしまい申し訳ありませんでした><
リョーマの夢は久しぶりに書いたのでとても楽しかったです(笑)

咲羅さまリクエストありがとうございました@


2012.1.29
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