短編 | ナノ



なぁ…なんでそんないろんな奴に笑顔を振りまくん?男たちはみんな、あんたを狙ってんねんで?そいつらみんなウザイけど、種まいとるあんたが一番見ててイライラすんねん。




「ひーかーる」
「なまえさん、どないしたんですか?わざわざ二年の教室に来て」
「今日の練習はなしでミーティングだけだって蔵の伝言!」
「メールしてくれればええのに」
「だって光の顔見たかったし」

えへへっと笑うなまえさん。たぶん今の言葉に深い意味はない。ただの揶揄や。ほら、ちょっと顔の赤くなった俺を見てニヤニヤしよる。

「後輩からかうん止めてください」
「からかってないのにー」

どこまで本気なんかわからへん。俺を弄ぶこの人がひどく好きで憎たらしい。

「はよ戻らな予鈴、鳴りますよ」
「冷たいなー。…まぁいいや。じゃあね、光」

そう言ってなまえさんはニコニコしながら戻っていった。ため息が出た。なまえさんはかわいくて優しくて…めっちゃなまえさんが好きな自分がおる。でもなまえさんは誰に対してもそんな風で、俺だけやない。そう思ったらめっちゃ悲しくて憎たらしくてその内、俺ん中におる黒い何かが溢れ出してしまいそうで怖い。今はなんとか抑えとるけど、いつかは自分で歯止めが効かなくなってしまいそうやった。






「ほな、明日からの練習はメンタル強化のメニューな。以上!」
「ねぇ謙也!最近できたケーキ屋さん行こ!」
「なまえ、太るで?」
「蔵うるさい」
「行こ行こー。俺もそこの店行きたかってん」
「やったー!謙也は優しいなぁ」
「俺かて誘われたら行くっちゅーねん」
「じゃあ、蔵も行く?」
「行く」

変態とヘタレがまた馴れ馴れしくなまえさんと会話しとる。じわっと俺の中で何かが溢れたのがわかる。ウザイ。ムカつく。

「光も行く?」
「ぁ、あー…はい」

突然話を振られてハッとした。なまえさん、俺が嫌な顔しとるん気付いたやろか。

「あっ。あたし部室に忘れ物したから三人で先に行ってて」

なまえさんはそう言うと走って部室に行ってしまった。慌ただしいやっちゃやなー、まぁなまえはそういう所もかわええっちゅー話や、と変態とヘタレの会話にイラッとする。

「ほな行こか」
「すんません。俺も教室に忘れもんしたみたいなんで先行ってて下さい」

男三人で何が楽しくて一緒に行かなあかんねん。俺は足早に部室の方へ向かった。






「あれ、光?どうしたの?」

部室の扉開けたらなまえさんが驚いた様子でこちらを見ていた。

「いや、俺も忘れもんしたんで」
「そうなんだ」

再び忘れたもんを探し出すなまえさん。

「なに忘れたんですか?」
「蔵からもらったうさぎのストラップ」

俺の中の糸がついに切れた。

「どこやったんだろー。絶対部室に落としたはずなんだけど…」
「…これですか?」

俺が差し出したもんはまさになまえさんが探していたストラップ。なまえさんが落としたのに気づいて、俺はこっそり盗んでおいた。

「それそれ!ありがとう」

掌からそれを取ろうとしたなまえさんの腕をギュッと掴んで、動きを止めた。

「ひ…かる?」
「ただで返しませんよ?」
「どういう…、きゃあ!」
「こういうこと」

壁に痛々しくなまえさんを押し付けて、シャツのボタンを乱暴に裂いた。

「やだ!やめて…っ!」
「ストラップ見つけてあげたでしょ?」
「だからってこんな!」
「うるさい」

ブラを上にたくしあげて現れた突起をベロンと舐めた。そしたら満更でもない声がなまえさんから漏れた。

「なんや。ノリ気やん」
「ち、ちがっ…ヤッ!」

強く吸ったり柔らかく噛んだりを繰り返す。なまえさんの顔がだんだん、だらしなくなってきて赤く染まっていた。かわええ人や。

「なんで、こんなっ…」
「アンタ見とるとイライラすんねん」
「いっ…!!」

突起の周りにかぶりと噛みついた。口を離すと歯形がついて血も少し出とる。

「光…やだっ…ぅ、ひく」

涙を目に溜めてなまえさんは泣き出す。

「泣いても俺は止めませんよ」
「っ、ひく、ぁ…やだ…」
「ウザイ」

なまえさんのリボンを奪って手を拘束した。身動きが取れんくなってなまえさんは余計にうるさく泣き出す。

「や、だ!と…ってよ!!…ぁっ!」
「うわ、濡れ濡れや」

パンツをずらしてなまえさんのまんこを触ってみるとそこはもう蜜が溢れとった。

「淫乱」
「ちが…ぅ、…もん」
「は?こんなんにして何がちゃうねん。キッモ」
「…はぁ、ん!」
「ぐっちゅぐちゅ。どーせ俺やなくても濡れるんやろ?」
「ぁ、んん…!」
「誰に対しても愛想振り撒いて。たらし、男好き」
「はぁ!んっ」
「うっわ。余計溢れよった。めっちゃドMやん」
「や…んっ!だ…め」

クリトリスを攻め続けたらなまえさんの腰が揺れた。ハッ、やっぱただの淫乱やん。

「止めた」
「…えっ」

パンツから指を抜いてなまえさんから離れた。物足りなさそうななまえさんがなんとも言えんくらい厭らしい。

「ひか…」
「興味失せた。もうええ」

なまえさんに背を向けて歩き出そうとした。

「待っ…て…、やだ…」

後ろからなまえさんが服を引っ張って、俺を引き留めた。

「何ですか?」
「………」

下を見つめて黙り込んだまま。まぁ、何が言いたいかそれくらい予想はつく。

「言わなわからへん」
「し…て……」

落ちた。

「続き…し…て…っ」
「ハハっ。やっぱ淫乱やな!」
「っあ!」

望み通り、なまえさんを押し倒して指をまんこに三本入れた。

「ったい!ひか…!や…!」
「嘘つけ」

出し入れを繰り返していると血と蜜が混じって垂れる。

「なぁ。なまえさん、部長が好きなん?」
「…ふぇ…っ?」
「やっぱそうなんや」

NOと言わなかった。なまえさんは肯定したんや。なら、こうしてもええやろ。

「な、あぁぁあ!」
「部長好きならこれも愛さな」

そう言って俺はぎちぎちと異物をソコに入れた。なまえさんのまんこはいやらしくうさぎをくわえよる。

「やらしすぎるで、なまえさん」
「抜い、てぇ…」
「部長が好きなんでしょ?うさちゃんを部長のちんこと思えば平気やで」
「やっ…はぁ!好き、じゃない…からぁ!」
「あぁ?そうなん?」

否定の言葉を聞いて俺はうさぎを抜いた。部長のこと好きやないなら、じやあヘタレか?

「まぁええわ」

さっきから俺のちんこは爆発しそうなくらい我慢の限界。

「ああぁん!!」
「っ…く!」

一気に入れたら、思ったよりまんこが狭くてびっくりした。まさかなまえさん処女?

「ふぁ…む、り!ぁあ!」
「力抜けっ…」
「ふんんっ、ん」

口付けをして、力が抜けるよう促す。だんだん緩なってきた。

「きもち…ぃ、でっ」
「ひ、かる…ぁ!」

血が溢れ出す。それが潤滑油になって滑りをよくする。

「血が…ぁ、んぁ!」
「っ…も、あかん…!」

動きを激しくしてラストスパートをかけた。どぷっどぷって白い欲望がなまえさんの中に流れてった。

「はぁ、っ、なまえさん…」
「ひ…か、…る」

お互い息が上がっていた。きっともうなまえさんに嫌われてしもたな。

「ごめん、なまえさん」

乱れたなまえさんの服を直すように触れた。拒否られると思ったけどなまえさんはそうせぇへんかった。

「俺、ホンマはなまえさんが好きやってん。でもなまえさんが部長や謙也さんにべったりやからヤキモチ妬いて…」
「……」
「…本当にすんません」
「……ばか」
「え…」

頭を上げてなまえさんを見たら目に涙を溜めて顔を真っ赤にしていた。

「あたしが好きなのは…光なのに」

耳を疑う。なまえさん…?

「辛い思いさせてごめんね…。光、冷たいから妬いてくれてるなんて知らなかった。あたし、嬉しい…」
「なまえ…さん」

あぁ、俺はやっぱこの人が好きや。

「光が好き…」
「なまえさん…、俺もなまえさんが好きです」

強く抱き締めたらなまえさんが抱き締め返してきて、どれだけ俺のことを思っていてくれとるかがわかった。俺はホンマに最低な奴や。

「もう一回…。次は優しく抱いて…」
「…もちろんッスわ」

合図は優しい口付けやった。









only love

(なまえも財前も遅いなー)
(好いとる同士でいちゃこいとんやろ)
(せやな。そっとしとこか)








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うさちゃんは一体
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2011.11.14
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