>>みりんさまリクエスト
「最近眠れん」
「へー。だからそのくまか」
俺の超つやつやで超美白な肌にまさかの黒いシミ。なぜか最近不眠症ってやつで、布団に入ってもなかなか寝れん。
「はぁ…。どうしたらいいんじゃ」
「腹一杯食えば眠くなるんじゃね？」
「そんなことしたら丸井みたいにまるまるになっちゃう」
ホントのことを言っただけなのに軽く殴られた。これだから暴力男は困るナリ。
「抱き枕とかはどうよ？」
「お、それナイスな案じゃな」
今日の部活帰りに買いにいくか。お金あったかの〜。
「雅治。どうしたの、そのくま！」
財布の札を数えとったら、愛しい声が聞こえた。目を野口から離して上を見たら、彼女のなまえちゃんの顔がめちゃめちゃ近くにあった。思わず顔が赤くなる。
「女子か！」
「なまえちゃ〜ん」
「うわっ！」
なまえちゃんに会えたことが嬉しくて抱きついた。だって違うクラスだからなかなか会うことできんし、今日は休日明けで久しぶりに会ったし。
「もーっ、みんな見てるよ」
「うー…」
そんなの関係ない！だってなまえちゃんが好きなんだもん！
「最近不眠症なんだとよ」
「そうなの？」
「うん…寝れないナリ」
「ちゃんとお腹一杯食べてから寝てる？」
「丸井みたいにまるまるにな「二度言うんじゃねー！」
何でまた叩くん!?俺は事実を言ったまでじゃ！
「で、抱き枕買えば？って提案したとこ」
「そっかぁ。今日買いに行くの？」
「うん。ちょうど財布と相談してたとこナリ」
「じゃあ一緒に帰れないね。しょうがないか」
「えっ!?」
なまえちゃんと帰りたい。抱き枕なんてどうでもいい。寝れんくってもいい。なまえちゃんと帰りたい！
「あ、つかよー。なまえが抱き枕になりゃいいじゃん！」
は？
「どうせ仁王の家、誰も帰ってこないんだろぃ？なまえ泊まらせてずーっと抱いてりゃいい」
「なななっ…！」
なんてこと言うんじゃ、このはしたないブタは！おおお、お泊まりだなんて…！まだ三ヶ月早いぜよ！
「そんなのなまえちゃんが迷惑っ「別にいいよ？」
なんじゃとー!?
「ほほ、ほんとに？」
「うん。雅治の不眠症改善に協力したいし！」
グサッ。なまえちゃんの笑顔にきゅん死にした。
「なまえちゃん、好き好き好きーっ！」
「はいはい。あたしも好きだよ」
「何こいつ等。うざ」
嬉しいけど、お泊まり…。きゃー！
「なまえちゃん、でも俺…」
「なに？」
「もしかしたら、その…えっと」
「？」
「…狼になっちゃうかもしれん」
言った後ですっごい恥ずかしくなって、なまえちゃんの顔が見れんくなった。
「…あたし、雅治にならいいよ？」
「…っ、なまえちゃん！」
横で丸井がうざいって連呼しとったが全く気にならん。なまえちゃんにギュッて抱きついて頭をよしよし撫でてもらった。幸せじゃ。どうしよっ。ホントに今日、俺は大人になっちゃうかも。
「はっ。へたれの仁王がなまえを襲えるわけねぇだろぃ」
「襲えるわ！猛獣になるぜよ！」
ぐわー！っと猛獣ポーズをしたら丸井に鼻で笑われた。ブタは猛獣に食われてしまえ！
「ははっ。雅治、今のポーズすっごいかわいい」
いや、なまえちゃんの笑顔の方が数百倍かわいいナリ！何でなまえちゃんはこんなにもかわいいんじゃ！もう罪過ぎるぜよ。
「なまえちゃんのがかわええ！」
「ありがと」
「だからなまえちゃんが大好き！」
またギュッって抱きついた。なまえちゃんはいい匂いがする。落ち着く香りじゃ。
「しょうがない子だな〜」
「へへっ。なまえちゃん、フワフワしてて気持ちいい」
「ほんとに？」
「うん。誰にも触らせたらいかんよ？」
「ふふっ。雅治だけだよ」
ワンちゃんみたいって言いながら、なまえちゃんに頭をくしゃくしゃされた。なんか…だんだん…うとうとしてきたナリ。
「なまえちゃん。しゅき…」
「雅治？」
「しゅ…き…。…ん…」
「…嘘だろぃ」
気持ちいい…。ぽわぽわしてて、胸のぷにぷにが顔にフィットして…。
「すー…すー……」
「寝ちゃったみたい」
「バカだ」
「ブン太、雅治どうしよう。保健室連れてったほうがいいよね？」
「お前、無理だろぃ。62キロ担いでくなんて」
「えー、でも…」
「しょうがねぇから、俺が連れてく」
「ブン太、ありがとう」
くそ。かわいい…。
「あたしもついてくね」
「おう」
…途中でぷにぷにじゃなくなって、なんか固くてゴツゴツで痛くなったが気のせいじゃと感じて、俺が目を覚ますことはなかった。
オレ専用抱き枕
(なまえちゃ…むにゃむにゃ…)
(ふふっ。雅治かわいい)
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みりんさまリクエストのへたれ仁王と甘々学校生活です！遅くなってしまいすみませんでした(*_*)
仁王くんのキャラ崩壊しすぎでｗでもやっぱり仁王の標準語は萌えます(笑)あまり甘くできなくてすみません＞＜(汗)！
みりんさまリクエストありがとうございました＠
2011.10.26