「めんどくさいー。萎えるー」
なまえの口癖はいつもこれだ。
正直、俺はネガティブな言葉が大嫌いだからなまえの発言にはイライラする。
「お前さあ、ネガティブな言葉使うの止めたら?こっちまで気分悪くなる」
「だって、人生めんどくさいじゃん」
にかっと笑うなまえの発言に殺意が芽生えた。
「そんな人生めんどくさいなら俺と楽しいことしねぇ?」
「うん、するする!」
楽しそうななまえを見て可哀想な奴だと思った。
「んじゃあ、放課後に空き教室な」
「わかった!」
でも、きっとなまえは喜ぶと思うぜ?
そして放課後。
真田副部長には体調悪いから部活に遅れると言っておいた。
「赤也ー。楽しいことってなに?」
「なまえが大好きなこと」
「えっ…」
なまえにじりじりと近寄って首筋に手を添える。キスされると思ったのかなまえはギュッと目を瞑っていた。
「ばーか!」
「うっ!?…っ!」
俺はなまえの首を強く締め付けた。苦しそうにもがくなまえが何とも言えない。
「あかっ…や…ぐっぐるしぃ…やっ…めて…うっ」
「人生めんどくさいって言ったのなまえじゃん。そんなめんどくさいなら死んだ方が楽だって!」
ひゃははは!と笑うとなまえは怯えながらもがき苦しむ。もっと苦しむ顔が見たいと思いよりいっそ首を締めた。
「うっ…あっ…」
うまく呼吸ができないなまえの喉がヒューヒューと鳴る。
「楽しいだろ?なまえ。」
俺の腕を掴んでいたなまえの腕がだらりと落ちた。
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(気分を害するものは削除だろ?)