Black valkria




先程から、ずっと、誰かにつけられている気がする。これってもしかして…ストーカーってやつですか。
いやいや、まさか!きっと、性質の悪い例えばそう、謎の宗教集団グールズのレア・ハンターとか!
ここは思い切って、振り返り正体を確かめ様としたその時、


「鏡野紫乃」


「その声は謎の宗教集団グールズのレア・ハンター!また、懲りずに私を入信の誘いに来るとは…しつこいな!」


忘れもしない。昨日私にデュエルを仕掛けてきた奴だ!!
振り向くと、紫色のローブを脱いだちょい悪なおじさんがいた。レア・ハンターは何だか、微妙な表情を浮かべ言う。


「いや、宗教集団じゃなくて、窃盗集団」


「え、……えぇ?」


宗教集団じゃなくて、窃盗集団?うああああ!間違ってたの、私!恥ずかしい。
そうだよね、人のレアカード奪うんだから、窃盗ですよね、あぁ、だから、城之内君達変な顔してると思ったら。





「今一度、貴様の持つ『ダーク・ナイト・シリーズ』を賭けて勝負だ」


「まぁ、とにかく、なんだ!そのデュエル受けて立つ!」


あんたの所為で、結局陸に電話出来なかったんだ。ちょっと、絞めさせてもらおうか!





「私のアンティカードは『混沌の黒魔術師』!貴様は『ダーク・ナイト・シリーズ』!互いにパズルカードは1枚賭け!!」


「分かった」


「昨日の様にはいかない」


「それはどうだろう」


「「デュエル!」」


紫乃 VS レア・ハンター LP4000





「先攻は私だ!ドロー!昨日の屈辱を倍にして返してやろう。手札からマジックカード『悪戯好きの双子悪魔』発動!
このカードは1000ポイントライフを払う事で、相手は手札からランダムにカードを1枚捨て、更に!もう一枚選択して捨てるのだ!」


レア・ハンター LP4000 → LP3000


クリボーが!!折角1ターン目に来た私の癒しが!!墓地に…クリボーが持っていかれた。
フィールドに召喚する前に、効果を発動する前に、手札でじっくり、眺める前に!


「さぁ、もう1枚選んで墓地へカードを捨てろ」


レア・ハンターに促されて、未だ癒えぬ悲しみの中、私は手札から、異次元の女戦士を墓地へ送った。


「『黒蠍-茨のミーネ』を守備表示で召喚!」


黒蠍-茨のミーネ
[DEF/1800 ATK/1000]


「そして永続魔法『王宮の神殿』発動!このカードのコントローラーはトラップカードをセットしたターンに発動出来るのだ!
カードを2枚セットし、1枚発動『刻の封印』!相手はドローフェイズをスキップする!次の貴様のターン、貴様はドローは出来ない!!」


「ターンを終了する」


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