「まぁ、俺達くらいは気楽にやろうぜ」


闇のゲームもこう頻繁に続くと、飽きてくるだろう。やるのも見るのも疲れてくる…あぁ、こっちがね。
と言っても、闇のゲームをしたのは二回(内一回は途中、殆ど後半から)観戦は一回のみ。早い話が飽きた。


「闇のゲームをしない、と言うのか」


「でも、安心してはいけないよ。俺は気まぐれだから」


いざとなったら、卑怯卑劣な手を使う事も厭わないかもよ。





「「デュエル」」


紫乃　VS　遊戯　LP4000





「俺のターンから。ドロー！マジックカード『おろかな埋葬』を発動。この効果により、デッキからモンスターカードを1枚選択して、墓地へ送る。デッキから『ダーク･ナイト-メフィスト-』を墓地へ」


「そして『ダーク･ナイト-ファントム-』を召喚。カードを2枚伏せ、ターンエンド」


ダーク･ナイト-ファントム-
[ATK/1500　DEF/1200]


精々いつ始まるか、分からない闇のゲームを警戒してな。





「俺のターン！ドロー！俺はマジックカード『光の護封剣』を発動！」


遊戯は力強くカードをドローすると、早速、マジックカードを発動した。これでこちらは3ターン攻撃を仕掛ける事は出来ない。


「更に手札を1枚捨て、『THE トリッキー』を特殊召喚！」


THE トリッキー
[ATK/2000　DEF/1200]


「ターンエンドだ」


あらまあ、随分慎重な事で。こっちは光の護封剣の効果で攻撃出来ないってのに。


「そんなにコレが気になるってか、安心していいよ。モンスターを破壊したり、効果ダメージを与えるカードじゃないからさ」


伏せカードを指しながら言うと、遊戯は強い警戒の色を見せた。はは、全然信じてねぇな。


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