変態が勝手にリターン･フロム･リンボ

この変態さん

「凌牙くーん、おはようございます今日も目つきが悪くて可愛いですね朝のちゅっちゅっしていいですかいいですよねそれではいただきます」

うるせぇ、目つき悪くて悪かったな。それに話に句読点ぐらいつけろ。
人の返事もろくに聞かずに道端だってのにイカレた事言いながら迫ってくるな。

「良いワケねぇよって、腕広げて来んな！！ちょ、マジやめてッ！！」

ファーストキスの相手がこんな変態でたまるかっ。どんな手を使っても死守するぞ、俺は。

「む…むむ！凌牙君の今日のおパンツはボクサータイプの青…いや、濃紺！模様はおしゃれなストライプ！」

「え、なちょ、ッ」

なんで知ってんの。思わずガードする手が緩みそうになった。

「ふふ、私は二昼夜問わず凌牙君の事だけを考え、そして！ついにその日の凌牙君のおパンツの色を当てられる様になったのです！明日、明後日、明明後日に着用しようと思っているおパンツの色も当てましょうか「パンツパンツ連呼すんなっ！！」

人の下着の色を当てられるんなら、変態に付き纏われている俺の気持ちも当ててみろ！！
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