会話文

sight(本編中の出来事から)

◆◆◆
!球技大会練習中

「ひかるん、ひかるん! ポカルちょーだい」
「陽一、まだ練習だろ」
「水分補給は大事だよー」
「大事って…五分ぐらい前に飲んだばかりだし、陽一の声はまだ張りがあるから熱中症ってわけじゃないだろ。それとも気分悪いの?保健室行こうか」
「……ごめん。サボりたいだけなのです…」
「陽一、サッカー嫌いだっけ」
「違うよ、さっちゃんが怖いだけ」
「梓さんが?」
「…ほら、今日は、さっちゃんがグラウンドの監督担当じゃん。暑さにやられてるのか知らないけどめっちゃ無表情でさ。だけど、指導は手厳しいの」
「…笑顔がないって意外と怖いんだな」
「普段笑ってるから余計に…」
「が、頑張れ! 陽一は、できる子だから大丈夫!」
「なんかズレてる気がするけど、ありがとー」

◆◆◆
!球技大会練習中

「大河ぁ、生きてるぅ?」
「死体に口なし」
「おお、反応があるぅ。生きてるみたいだぁ」
「何が言いたいんだ…」
「ありゃぁ、でもお疲れグロッキー? 井上くんめっちゃ強かったもんねぇ」
「…あいつのスタミナどんだけだよ」
「ぷぷー。大河が体力ないんだよぉ」
「…」
「あっ」
「…ぷはッ。…古賀からもらったんだろ。少しぐらいわけろ」
「大河…。光ちゃんと同じチームになれなかったこと根にもってるぅ?」
「るせぇ」

◆◆◆
!番外編のその後

「あー、さっきの話怖かったー」
「き、今日ってトラいるっけ…」
「トラだったら、家の用事で外泊するって言ってなかった?」
「…ッ」
「……俺の部屋くる?」
「お願いします」
(委員長のとこ泊まればいいのにー)
「うー…梓さんのばかぁ…」

◆◆◆
!球技大会中

「サブロウ。古賀くんたちは、お手伝いあるから僕らと一緒にいようよ」
「ささみとかあるよ、サブロウ」
わうー
「えー…もう、捕まえちゃおう」
わふ? …わんっ
「わ、はや…」
「……楽しそうな声だね、サブロウ」
「ああ。あれは、完全に遊んでもらってるつもりだな」

◆◆◆
!球技大会練習中だと思う

「光ちゃーん」
「副委員長さま」
「…せめて、さん付けにしてくれないかなぁ?」
「え、あ、はい」
「大河は、寿々さんなのにねぇ」
「や、それは、その…!」
「委員長だっていう言い訳は聞かないよぉ。だって、俺には副委員長さまなんだしぃ」
「…寿々さんは委員長だって知らなかったから、この呼び方が慣れてるんですよ」
「先輩じゃなくて?」
「…はい。なんか、呼びやすくて」
「ふーん…」
「に、にやにやしないでください!」
「大丈夫、してないよぉ」
「してますよ…」
「あはは、真っ赤だねぇ」
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