20年後、静臨。
キャラ崩壊も甚だしいので、許せない方はバックプリーズ
微エロです。お気を付け下さい。








死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ。しぬ。爆発して死ぬ。息も出来ないし、身体中が熱い。涙も止まらなくて、俺は情けないくらい泣き喚きながら、シズちゃんの首筋に腕を回して、身体を密着させた。
シズちゃんとセックスしてるときはいつもこうだ。自分でも怖いくらい自分自身をコントロール出来なくなって、息の仕方ですら忘れてしまう。怒っているのか、泣いているのか、それとも喜んでいるのか。頭の中がぐちゃぐちゃになって、感情でさえ、表情でさえ、行動でさえ、訳が分からなくなって、そんな自分自身が怖くなって、いつもシズちゃんに縋り付いてしまう。こんな事ではいけないと分かってる。こんなことしてたら何時か、来るシズちゃんが居なくなる日にどうなってしまうのかなんて目に見えている。だから、なるべき、俺なりに出来る事はしてるつもりだ。セックス中はシズちゃんを見ないとか。
そうでなければ、頭の中で他の事を考えるとか。例えば、そうだな。曲がった空間におけるピタゴラスの定理。つまりリーマン計数を導きだしたりだとか。それがダメなら、世界中の人間が全員新羅になったらなんていう恐怖そのものな妄想をしてみたりとか。そんな事だ。まあ、これを考えていて成功した試しは一度だってないんだけど。考えないよりは遥かにマシの様に思えて、今正にそんな事を考えていたのだけれど。30秒も掛からない間にあっけなく、その思考力もシズちゃんから与えられる快楽によってどこかへ流されしまった。
そもそも、シズちゃんがデカいののが悪いんだよ。何がって、ほら、アレがだよ、アレ。まあ、身長もデカいし、バカだから、脳みそが育つ代わりにアソコがデカなっちゃったのかななんて同情さえ覚えたりもするけどさ。本当にシズちゃんのアレは本当に規格外過ぎて、俺にとっては困ったものだったりするのだ。別にシズちゃんとするのが嫌だって言ってるわけじゃない。寧ろ、するのは好きだ。シズちゃん限定だけど。気持ちいいし、シズちゃんの肌に触れられる。こう考えると俺に都合のいい事ばっかりに見えるけど、実はそうでもない。必ず次の日は寝坊する上に、身体中ベトベトになって骨は軋むみたいにぎすぎすする。それだけじゃない。してる最中なんてもっとヒドイ。まず一に、そもそも挿入されるときはほんとに痛い。何度も言うけど、シズちゃんのがデカいからね。それに、これだけは何時まで経っても慣れなくて、いつもシズちゃんに心配ばかりさせてしまうし、ナカを擦られる時だって、自分で言うのも馬鹿みたいだけど、いいとこに当たり過ぎて、シズちゃんの背中を引っ掻いたり、肩を噛んだりなんて日常茶飯事だ。
俺はシズちゃんが好きだ。だからこそ、自分でシズちゃんの身体に傷付けるなんて事、本当はしたくないのし、シズちゃんにだってその旨を伝えているのに。それにも関わらずシズちゃんは止めてくれない。シズちゃんの自業自得と言えばそれまでになってしまうけど。本当に彼は馬鹿なんだと思う。
「っ、考えごとか?臨也君よお、余裕だな、…っ」
ちゅ、と唇が触れる感覚に目蓋を持ち上げると、切羽詰まった顔のシズちゃんが俺を見下ろしている。ゆるゆる、と腰を動かす姿は何とも艶美で、背中を震わせると、シズちゃんは、くすり、と笑っておっきな掌で俺の頬っぺたを撫でた。
今締まったぞ、と耳元で囁く声は少しだけ掠れていて、かっこいいと思ったのは気の迷いだと思いたかった、そう言い切る前に、ナカを擦るソレが大きくなるのが分かる。それだけで、飛びそうになる意識を唇を噛む事で手繰り寄せ、シズちゃんの頬を今度は俺が撫でた。シズちゃんのこと考えてたんだよ、と目を細めて笑って見せる。すると、シズちゃんは、少しだけ顔を赤くして、眉間に皺を寄せながら、つらいような、嬉しいような、表情をした。シズちゃんが、本当に嬉しい時の顔だった。それから、シズちゃんは俺の耳元で、好きだと、囁く。甘い甘い、何処までも甘い、囁で、俺には勿体無いくらいだと思う。だってさ、俺は、君に少しも好きだと言ってあげれないのに。シズちゃん、君ってほんと馬鹿だよね。大馬鹿だよね。でも、そんな君が俺は、好きで好きでたまらないんだよ?ねえ、知ってた?
(俺の愛。少しでも、君に伝わっていますか。)






解夏










「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -