日常 (ふかひれ)





何気ない会話が楽しい。
こいつらだからなのかもしれない。


「うわあー、もうダメだー、あついー」

「緑川うるさい。」

「だってー暑い暑い暑いーっ」

「緑川くん、熱中症とかで倒れないようにね?」

「いや、吹雪。緑川ならやりかねないぞ?」

「あ、なんだよ風丸!俺だってそのくらいは…うぎゃ!」

「あっははは!これで大丈夫なんじゃない?緑川。」

「ヒロト…もう許さないぞ!」

「あっ、緑川くん!やめてよ!」

「うるさいうるさい!こーなったら皆に水ぶっかけてやる!」


なんて言いながら、ぎゃあぎゃあ騒ぐ。こんな毎日も悪くない。寧ろ、こんな毎日が、こんな一瞬が俺達にとっては最高の時間なわけで。



「おい、こら緑川!暴れるな…うわあっ!!」

「ヘヘっ!ざまみろ風丸ーっ」

「緑川あぁああ!」

「うわ、ちょ!風丸速いっ!」

「あはははっ緑川くん頑張ってー!」

「笑ってないで助けろよ吹雪ぃ!」



皆に出会えてよかった。今じゃ、心からそう思える。皆に出会えなかったら、今、ここに俺達はいないんじゃないかな。



「ホラ、緑川。地球にはこんな言葉がある。"自業自得"。」

「えーっ!それ諺じゃないし!ていうか黒歴史禁止!!」


みんなで笑って、みんなで泣いて、みんなで一つの思い出を作って。



まだまだ、俺達の思い出作りは始まったばかり。


こんな素敵な日常を、何気ない日々を、俺達は共に過ごし、かけがえのない物にしよう。


「おーい!風丸ー、吹雪ー、ヒロトー、緑川ーっ!昼飯の時間だぞーっ!」



「お昼だって。皆、行こっか。」

「そうだな!」

「今日のご飯は何かな〜っ」

「緑川は抹茶ソフトでいいんじゃない?」

「ヒロト、それも黒歴史だから!」




俺達の日常は、これからもずっと。



-end-



***
ふかひれ(吹風基緑)
のほのぼの書きたかったのにどうしてこうなった






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