「あ〜…も〜…またゲームオーバー…」

あたしも死んだようにソファに倒れる
ふと時計を見ると時刻は23時をまわっている

「げっ!もうこんな時間!帰んなきゃ!」

「あ、ほんとだもう23時?え…名前今から帰るの?危ないから泊まってけば?」
「…………え?」
「だから、泊まってけば?って」
「聞こえてはいます」
「着替え僕のでよければ使っていいよ」

………思考回路がショート寸前(byセーラームーン)
て、ふざけてる場合じゃない!
え?ええっ?!泊まってけば?て
そういうこと?遂にあたし達一線をーーー
とぐるぐる脳内で考えてるうちにはいっ、とカヲルのTシャツとズボンを渡される

「お風呂勝手に使っていいから」

「…………どう、も…」

カヲルの様子はいつもと変わらず至って普通
ベッドで寝ながらゲームをしている


とりあえずお風呂入るか…




「はぁ……」

カヲルとは今までキス止まりで、なんとなくそういうの避けてたからなぁ…カヲルも興味無さそうだったし…


脱衣所で髪を拭きながらカヲルの服を着る

…ん……カヲルの匂い……
はっ!何やってんだあたし!おっさんかっ!

我にかえり脱衣所を出る



「…お先です…」

「ん〜…僕も入ろっかな」


ペタペタペタペタ……バタンッ


……お、落ち着け自分!!こういう時まず何をすれば?!
し、下着…一応大丈夫かな…
ムダ毛…も、OK!
あとはあとは……
髪乾かしたほうがいいよね?
!でもドライヤー脱衣所にあるんだった!ちょっと時間置いて行こうかな








バタンッ
ペタペタペタペタ…

「ふぅ〜…あ、服。サイズ大丈夫?」
「へっ?!あっ?大丈夫っ!」
「そ、もう寝る?」
「ん、あ、そうだ…ね」
「よいしょ……」

ん?ベッド以外、布団もなにも敷かれてないんだけど…これは…

「ん?寝ないの?」
「ぃやっ、寝るよ?でも布団とかは…?」
「一緒に寝ればいいじゃん」

……………………これは…誘われてるのか?
これが所謂世間で言うイエスサイン?(違う)

「名前寝ないなら僕先寝るよ……
あ、寝るとき部屋の電気消してね。ふあぁぁ…おやすみ〜…」





…………は?
ええ?
泊まるってほんとに寝るだけ??

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!


仮にもあたし達付き合ってるのに!彼女が横に寝て平然としてられるってカヲルにはそういう欲求とかないわけ?!
それともあたしそんなに色気ないのか?!
なんか色々ムカついてきた…あたしばっかり期待して…テンパって…


んんんん〜こうなったら〜〜〜!

バサァッ!!!
布団を捲り上げ、カヲルに乗りかかる
「ちょっ、なに?!」
「カヲルはあたしとしたくないのっ?!」
「……何を?」
「何って…その……」
「あ〜…性的な事?」
「分かってんじゃん!!」
「別にしたくないわけじゃないけど…」
「あたしはカヲルとしたいよ!なのにカヲルは平然としてるし、あたしばっかり期待して……
あたしだってやる時はやるんだからっ!」
「ちょっと名前!やめっ、」

正直経験値0でどうすればいいか分からないけど、もう後には引けない!

カヲルに覆いかぶさり強引にキスをする
いつもみたいな短いのではなく、ゆっくりいやらしく

舌を入れてカヲルの舌を舐める

「っ、……ふっ…」

シャツを捲り上げ胸の突起を舐める

「名前っ、…くっ…」

カヲルの口から吐息が漏れる
感じてる…のかな…

そーっと下半身に手を伸ばすと少し反応しているカヲル自身

「っ!」
自分でやっといてあれだけど、なんか恥ずかしい…

ゆっくりズボンとパンツを下ろす
少し勃ったカヲル自身

「………………」
どうすればいいか分からず固まる
とりあえずそっと触れる

「っ!名前、も…ぃいかげんに…んっ!」

カヲルの口からは静止を求める言葉
でもあきらかに下半身は反応している

両手を添えながら少し舐める

「っ、!!〜〜〜」
カヲルの身体が大きく跳ねる

ゆっくり全体を舐めていく

チラッとカヲルの顔を伺う

「ん…はぁっ……くっ、…はっ…」
綺麗な顔を歪ませ、苦しそうに息を吐き
赫い眼にはうっすら涙をたたえている

色っぽくてそそられる


徐々に質量が増してきた
少ない知識を絞り出し愛撫を続ける

尖端をくりくりと舌で刺激を与えると
カヲルが嬉しそうに啼く

手を上下に動かし舌も一緒に動かす

「はっ、…ん!も…名前…やめっ!……」

懇願されても動きをやめない
むしろ先ほどより刺激を強くする

「気持ち良い?」

「はっ、…くっ、…」
こくこくと頷く


「名前…も…はっ、……ほんとに…っ!…出るっ!」
ポロポロと涙を流しながら感じるカヲル

やば…ぞくぞくする

動きをより一層激しくする


「っ、!!んぁっ!!ぁあ!!」

「んっ!!」

口いっぱいに広がる白濁液

う…にが………

無理矢理飲み込む




「どう?あたしだってやる時はやるんだからね?」
カヲルに跨りドヤ顔で微笑む


「…はぁっ、……名前…まさかこれで終わりだと思ってないよね?」

「え?……」

「そんなにしたいなら、望み通りしてあげるよっ!」

「んなっ、ちょっ!やめ、やあぁぁぁぁぁ………













「ね〜ね〜名前、そんなに僕とSEXしたかったんだ?」
「単語を出すなぁっ!」
「何で?SEXはSEXでしょ?」
「もうっ!いいっ!」
「あれ?怒った?ね〜ね〜?」
「知らないっ!」
布団に包まり無視する



後で知ったがカヲルはあたしと付き合って1ヶ月ほど経ったあたりから避妊具を買っておいていた……らしい
つまりあたしが襲うのもカヲルの手の内だったという事
もう絶対カヲルのポーカーフェイスにのるものかと誓ったあたしだった










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