※カヲルアラサー設定








夕飯も食べ終わり、リビングで雑誌を読みながらくつろぐ
「ね〜次の休みどっか行かない?」
「ん?どっかって?」
カタカタとキーボードを打ちPCの画面を見たまま片手間にこたえる
「映画とか」
「DVD借りてきて家で観ればいいじゃないか」
「映画館の大きいスクリーンのが臨場感あるじゃん」
「音が大きいだけだよ」
部屋の中に雑誌をめくるペラッという音とキーボードをたたくカタカタ音が響く

「美術館は?」
「本屋で写真集見とけば?」
「え〜…実物見たいなぁ…」
ペラッ
カタカタカタカタ…
「じゃあドライブは?」
「渋滞してるからやだ」
カタカタカタカタカタ……

「も〜!さっきから何してんの?」
「仕事」
立ち上がって回転椅子に座っているカヲルの上に跨る
「今日は随分積極的だね。名前」
「冗談はいいから、
仕事も大事だけど、あたしにもかまってほしいんだけど」
「かまってるけど?」
「そういう意味じゃなくて……カヲルとどっか出掛けたいの」
「僕は名前と2人っきりでゆっくりできる家が1番だけどな」
カヲルの手があたしの腰を撫でる
「ちょっと…あたし真面目に話してるんだけど」
カヲルの手を制する
「僕も真面目にこたえてるんだけど?」
「じゃあこの手をどけてください」
「え?名前がかまってって言ったんじゃないか」
「確かに言ったけど!なんでこういう時だけのってくるの!」
さっきは片手間だったくせに!
「名前は可愛いなぁ……ちゅっ」
啄ばむようなキス
「……誤魔化そうとしても駄目だからね」
「バレた?」
なんだそのいたずらっ子みたいな顔は
「ん〜名前の良い匂い〜〜」
「ちょっ!やぁっ、変態っ!」
カヲルがあたしの胸元に顔をスリスリなすりつけてくる
「名前が可愛い過ぎるからしたくなっちゃった」
「勝手に興奮するな〜〜〜!ぅわっ!」
ひょいっと持ち上げられてベッドに乗せられる
「たくさんかまってあげるよ、名前」
そんな綺麗な笑顔で言われましても…
所詮あたしには拒否権も決定権もカヲル相手じゃ存在しない
はぁ……今週末もまた家でダラダラかな










おまけ

「名前が観たいって言ってたDVD借りてきたよ」
「えっ?!ほんと?ありがとうっ!」



「………………………ねぇ、」
「ん?」
「そんなにひっつかれてると集中できないんだけど」
「そう?」
何故かカヲルの足の間に座らされ、後ろから腕を回されている

これじゃやっぱりいつもと同じだ…………
はぁぁ…









人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -