人吼義侠の妹
小十郎の妹がバサラ学園で保険医をやっていたら
独身貴族。おひとりさま。売れ残り。
おいおい26歳で独身なんて普通じゃないか。10代で結婚が当たり前な昔とは違って、どんなに大恋愛で周囲が認めても10代で結婚したら近所に騒がれるような時代だよ。なめんなよ平成。
保健室を訪れた生徒と、訪れた理由のかかれたカルテに目を通しながらインスタントコーヒーを一口。
そして吹き出しそうになった。だってクソ不味かった。いくらインスタントとは言えこれは酷い。こんなしょっぱい物飲めるわけがない。
…砂糖、しこたま入れたらましになるかな?
「Hey,honey.って、何してんだ!?」
『Hello政宗様。いや、ちょっと聞いてもらえます?さっき安いから気になって買ってきたインスタントコーヒーが何かもう尋常じゃないくらいにしょっぱかったんですよ。で、砂糖入れたらましになるかな?って思ったんで砂糖入れてます』
「だからって入れすぎだろ!cupから溢れそうになってるじゃねぇか!」
『いや、だってホントにしょっぱいんですって』
「知るかァ!」
『ひどぉい』
みたいな
26歳(独身)が兄譲りの強面フェイスを武器に仮病を使って寝ようとする生徒を追い返したり、優雅にコーヒー(インスタント)を飲んだりする話