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年に数回、ボンゴレで働く社員や大事な取引先の関係者を招いたパーティー的な物を開くのが昔からのしきたりになっている。アレッダからしてみれば、正直面倒でだるくて堅苦しくて面倒で面倒で面倒なため好きではない。むしろ嫌いである。面倒な事嫌いなアレッダである。
『つーわけで、出席拒否』
「無理だ」
『いや、無理とか無理』
「忘れたのか?今年はマーモンが生まれただろ。ガキが生まれればカス共に崇めさせる。それがボンゴレの慣わしだ」
『挨拶と出産祝いを貰うんじゃないのか』
「崇めさせてるだろうが」
『違う。色々違う。何でこいつこんなに発想歪んでんだ』
「今更だ」
『自覚してるし…というか、俺じゃなくザンザスが連れて行けばいいだろ?俺が行った所で社員達に気を使わせるだけなんだし』
「社長夫人だ。気を使われて当たり前だろ」
傍若無人もここまで来ると呆れるも怒りも通り越す。しかし昔からこんな性格のため、最早仕方ない。きっとこの性格は一生治らないのだろうと諦めた。
『はぁ…』
「ため息なんかついても欠席はさせねぇぞ」
『分かったよ…出ればいいんだろ?出れば』
「よく言った。安心しろ、今年は沢田も来ると言っていた」
『沢田も?よし、それなら出る』
「…あんなカスのどこがいいのかさっぱりだな」
『お前にはない魅力だ』
「…旦那を目の前にしてよくそんな事が言えたな、アレッダ」
『…ベルとフランの弁当作って来るか』
「逃がすと思ったか?」
『離せ!』
夫婦の会話(家出してやる…)(やれる物ならやってみやがれ)