「――ちょっと、バースっ」

古い椅子に腰掛けたバースの膝の上に向かい合いに座る。
かさついた指先が服の隙間から入り背中を這いずる。
まだ太陽が真上にあるというのにスるなんて…と意見を言いたいがバースの楽しそうな顔を目の前にしたら言えなくなった。

「んー…はぁ。良い匂いだ」
「バース、汗臭いから止めて」
「嫌だね」

気候によりしっとりと汗を掻いた首筋に鼻を埋めたバースが深く呼吸をするので離れて貰おうと腕を伸ばす。
だがバースは更に鼻を押し付け臭いを嗅ぎ続けた。
その間にも肌の上を滑る指が感じる部分を刺激され腰が揺れる。

「ぁ、バース…」
「おいおい。腰が揺れてるぜfirstちゃーん?」
「っ――誰の、所為だ」
「ん?俺の所為って言いたいのか?あ?」
「! あ、痛ぃ…っ!」

笑いながらバースは僕の乳首を強く抓った。
行き成りの痛みに顔を顰めるがバースはお構いなしに乳首を攻めてきた。
空いている手で逃げようとする僕の腰を押さえられる。

「ぷっくりと立った乳首が美味そうだ。前は摘まむのも苦労したのに今じゃこんなになって…あ。俺がそうしたのか。そうだったそうだった」
「んっ、やぁ…」
「さて、と。チクビちゃん、ごたーいめーん」

上着を持ち上げられ貧相な上半身を晒すとバースは舌なめずりをしながら厭らしく笑った。