地面に座り愛用の銃の手入れをしていると後ろから覆われる様に暖かい物が被さった。
誰だかを確認しなくとも銃を弄る私の手に一回り大きな見知った手が重ねられたので分かった。

「ソープ。行き成りで驚いたわ」
「そんな風には見えなかったぞ?」
「表には出ないの」

そう話せばソープの苦笑を含んだ吐息が私の首筋に掛かる。
こんなソープの姿を他の隊員が見たらどんな反応するかしら…なんて考えていると手に重ねられていたソープの手が腹へと移動しがっちりとホールドされ足の間に挟まれる格好となる。

「もう十分なんじゃないか?」
「念には念をね」
「……」

滅多に二人きりになれないのに素っ気無い私の態度にソープは不機嫌になったのか腹に回した手を弄り始めた。
見た目に寄らず可愛い事をする男に笑みが浮かぶ。

「ふふ。もう少しで終わるから待ってて頂戴?」
「…早くしてくれ」

項に当たるソープの息がくすぐったく身を捩りながら可愛い恋人のお願いの為に銃を弄る手の動きを速めた。