ピアーズさんの家にお邪魔したのは良いが何もやることがない。
肝心のピアーズさんは雑誌を読んでるし…。

「(さて、どうしようか)」

周りをざっと見るがゲームも無いし私が読める様な雑誌も無い。
筋トレでも…と考えたがここここっ恋人(恥ずかしい…!)の家にお邪魔してるのになぁ…と考え止めにする。
なら買い物でも…と思ったが給料日前なので財布が寂しいから却下。
ならば何を、と考えていると不審な目でピアーズさんに見られた。

「何、百面相なんかしてんだよ」
「あ、いえ。ただ何しようかなーって」
「適当に寛いどけよ」
「そう言われましても…」

簡単に言うが難しいんですよとピアーズさんに言えば溜息を吐くと立ち上がり私の後ろまで来ると着座した。
私を足の間に挟んで。

「ピ、ピアーズさん?」
「暇なんだろ。DVDでも見るか」
「それは良いですけど、この体勢は…」
「これ見ようぜ。「死霊のはらわた」」
「何故それをチョイスしたんですか…!!」

私がグロいのは苦手なのを知ってるのに…!と後ろ向きにピアーズさんを睨めば愉快そうな顔をしてDVDをセットし再生を押した。
私の地獄が始まった。




「つうか見えねー」
「っなら、横に、くれば――ひぃぃいい!!」
「あとうるせー」
「なら止めてくださ…ぎゃぁっ!」
「やだ(反応面白いな)」