「ポポちゃん。いいこいいこ」
「ちゅぃ!」

アルバートが連れてきたポポカリムちゃんをジェイクは大層気に入ってる。
小さなポポカリムちゃんはぬいぐるみみたいで大変可愛らしい。

「ままっポポちゃんとお外いってくる!」
「分かったわ。気を付けてね」
「うん!行こうポポちゃん!パパも後できてね!」
「きゅーっ」
「ああ。これが飲み終わったらな」

頭の上にポポカリムちゃんを乗せてジェイクはサッカーボールを抱え外へと飛び出した。
元気な息子とお友達の姿に頬が緩む。

「ポポカリムとするのか?」
「ええ。ポポちゃん上手なんですって」
「…そうか」

アルバートは外でボールと一緒に転がっているポポカリムちゃんを見てコーヒーに口を付けながら「サッカー…か」とアルバートが呟くのが聞こえた。

「今日は天気が良いからお外でランチにでもしましょうか」
「それは良いな。ジェイクも喜ぶ」
「ハムがたっぷり入ったサンドウィッチなんてどうかしら」
「レタスとトマトも入れよう」
「ジェイク。トマト苦手なのよね…」
「好き嫌いは駄目だ」
「ふふ。アフターケアはよろしくお願いしますね」
「ああ」

最後の一滴まで飲み終わったアルバートは私を引き寄せ額にキスをすると外へと出て行った。
自然な流れでこういう事をするアルバートに頬が熱くなり手を仰いで熱を冷ます。
視線を外に向けるとアルバートも加わり楽しそうにはしゃぐジェイクとポポカリムちゃんが見えた
そんな二人と一匹の大事な家族にとびきり美味しいサンドウィッチを食べさせようと冷蔵庫を開ける。