2016/05/31 20:18


杉元の元恋人で現鶴見配下の男夢主。

夢主は杉元が故郷から出た先に着いた町の親子で商いを営む店の次男坊。
今にも倒れそうな杉元を発見した女将が引き取り夢主に面倒見るように伝える。
流れ者を相手にするなんて…と思っていた夢主だが誠実で真面目な杉元に気を良くしていく。
だんだんと回復しお世話になったお礼にと店の手伝いをすることになる杉元。
不器用ながら一生懸命に働く姿に知らず知らずに惹かれていく夢主。
ある日の昼下がりに縁側で寝ていた杉元を発見した夢主はゆっくりとその場へと近付き覗き込むように顔を近付ける。
男前な顔立ちに少しうっとりしてるといつの間にか顔をもっと近付け口付けをしてしまう。
すぐに我に帰り逃げようとするが、実は最初から起きていた杉元に捕まってしまう。
あとは察しの通り想いを告げ実は俺も…となり恋人関係となった二人。
だが幸せは杉元が壊してしまった。
何度目かの夜を共にしたその時に杉元は「梅ちゃん…っ」と口を滑らしてしまう。
夢主が誰だと問い詰めそれがかつて自分が愛した女だと知ると夢主は激怒し杉元を追い出す。
「過去のっ、よりによって女と私を重ねるとはっ…!!」
布団の上で蹲り咽び泣く夢主の恋はここで終わってしまった。

それから色々あった月日が経ち夢主は鶴見の側近となる。
見目と器量の良さに恋する乙女、男は後絶たず。(特に尾形に気に入られてたらいいなー。)鶴見からも可愛がられている。
しかし夢主は誰とも交際も女・男遊びもしないでいる。
まだ杉元が心の中にいるからだ。
そして刺青人皮を巡る戦いが始まった…。


追記

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