ソウルイーターまとめ


「ようナナシ」
名前を呼ばれて振り向くとソウルがこちらに向かって歩いてきた。そして俺の恰好を見て顔を歪めた。
「なにその顔」
「なにその恰好」
「これか?」
くるりと回るとひらりとスカートが翻る。やめろよ、と心底嫌そうに言われる。酷い。可愛いでしょ?と笑ってやると気持ち悪いものを見る目で見られた。
「オンナノコのカッコしてると誰か俺のこと知らないバカがパートナーになってくれって言ってきてくれそうだし」
「そう、それでお前に用があんだよ」
「何」
「いい加減パートナー決めろよってことだよバーカ」
「何人かなってるんだけど」
みんな長続きしないんだよねぇ。笑うと呆れられた。お前ほんと救い様ない。そう言われてもめげないナナシはつよいこダカラ。
「武器だけでもやってけてるし…」
「でもいずれ職人は必要になるだろ」
「なんないよ」
俺は一人でも大丈夫だし。この世界で負けるなんてありえないし、どっちにしろ死なないし?なんて言えるはずもなく。ただ曖昧に笑うだけだった。
「てか俺なら絶対お前が女でまな板は選ばない」
「ソウルサイッテー、マカちゃんに報告しとく」

「職人(カレシ)が出来ました」
そう腕を組みながらソウルに報告する。そして心底気持ち悪そうに顔を歪められた。酷い。
「キッモチワリィな」
「酷いナー、ソウルがずっと言ってた俺の職人だヨォ?」
「腕組むなよ男同士で。それがキメェっつってんだよ…」
「ヒドーイ」
「ナナシ離れてキモイ」
「秋津、ブッコロスゾ」
「俺だけ態度違う」
「だって秋津刺しても死なないじゃん」

「やあ、バイトサン。注文良いカナ?」
ニッコリと笑顔を張り付けたナナシにリズは顔を顰めた。
「ア?」
「良いか?」
「…チッ」
「俺サンドイッチね〜」
出てきたのはミルクだった。
「バイトサンは言葉が通じないのかねぇ」
俺あんまりミルク好きじゃないんだけど。そう言いながらコップをつついた。

「あっれソウル、その子ダレ?」
ソウルの隣に見慣れない女の子が居た。首を傾げながら訪ねるとソウルが頭を掻きながら答える。
「アー…パートナーだよ」
こんにちは、と挨拶すると挨拶を返してくれた。あらイイコ。
「俺ナナシっていうんだー、よろしくネ」
「あ、私はマカって言います」
「マカちゃんかー、仲良くしてねー」

「補習、終わった?」
「エッ、ナナシ!?」
やっほー、とナナシが手を振って現れた。なんでここに?というソウルにナナシは笑顔を返した。
「俺とシュタイン博士はそれなりに仲良いんだよ」
「よく解剖する仲だよ」
「どんな関係だよ!!?」
「いやぁでもガキをどつきまわすのって案外楽しいんだなぁ」
「クセになるよね」
(こいつらダメだ)

「やあ、秋津も来たの?」
「来たっていうより飛ばされたんだけど」
「秋津は武器なの?職人なの?」
「エッなにそれ」
「俺は武器なんだけど」
「いつも思うけど、お前ハンターでは念能力者、とあるでは能力者、GEならゴッドイーターだけど、お前なんでそんななんにでも成れんの?俺なれないけど」
「順応力高いからね!(?)」
「なるほど(?)」
「まあそんなわけで、お前武器持ったことある?」
「エー?あんまないけど…」
「アー?まあ良いか、俺が波長合わすから大丈夫だって」
「なにが?ねえ俺また巻き込まれるの?話聞いてる?」



※タイトルに深いイミはないしホモなイミでもない。武器と職人としてパートナー(付き合う)ことになっただけ。
設定的にナナシは武器で秋津は職人。
ナナシは死武専が出来た頃からずっといる。鬼神とも知り合い。
秋津は鬼神復活後あたりに来る。
パートナーになったのに何故か一人で戦うナナシと秋津。まわりから不思議がられてる。
ナナシは基本狂気もヘッチャラ。絶望とか色々体験してるから。朝比奈程ではない。
(城野は基本的に狂気は苦手で気を失ったりする。桐野はなんとか耐えれるけどヤバイ。ずっと居たら気が狂いそう。でも狂うわけにはいかないからめちゃくちゃ耐える。朝比奈は狂気の果てを見てるので平気)
ナナシは(見たことあるものなら)どんな武器にでもなれたりするよ流石ナナシうちの子では二番目のチートさん!(一番目は朝比奈アザミ)
あとナナシは保護観察中のトンプソン姉妹を見張ってたり。


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